「整備完了しましたので、いつでも引き取りの連絡ください。」と、携帯にメッセージが入っていた。 昨夕(6/12(水)夕方) のことである。
その前日(6/11日(火))の昼過ぎ、整備入庫している愛知県高浜市の「バイク屋タンデム」に電話した。
6/1(土)に入庫した際、「何もなければ週末(6/8(土)・9(日))出来上がるって感じだけど、部品の入り具合では翌週になるかも。」と大将は言っていたが、その『翌週』になっても連絡がないのでこちらから連絡したわけだ。
「ああ、ちょうど今なぶっているところでね。何もなければ週末(6/15(土)・16(日))かな。」との返事。ホントにやってたの(笑)?って疑ってしまった。そうしたらその翌日(6/12(水))に冒頭の出来上がりメッセージでしょ?2日で仕上げたの?ってまたまた疑ってしまった。
まあね、それでも早くシェルパに乗りたいから、「明日早い時間に取りに伺いますので。」と言って電話を切ったわけだ。
引き取りが週末だと聞いていたので、今日はローライダーSで走りに行き、夕方次男の修学旅行帰りの迎えに行く予定でいた。天気は上々だと予報で言っていたし。
ところが翌日の完了報告(笑)。元々6/13(木)は午後から休みを取って次男の迎えに行く予定でいたし、当初の大将の話通りシェルパが6/8(土)・9(日)の週末に出来上がったとしても、6/13(木)を一日休みにして午前中に取りに行こうと考えていた。つまり、当初考えていた予定通りになっただけのことなのだが、何だかね・・・。
朝8時少々前に自宅を出る。6/1(土)の帰路とは違って、名古屋駅までは市バスを利用。まだ車内は混雑していたな。道路も混んでいて、通常20分ぐらいで到着するところが、30分かけて終点着。
そこからは普段まったく利用しない名鉄電車に乗車。ところがこれがいわゆる鈍行列車。そう、各駅停車。何度か急行や特急列車に追い抜かれたので、よっぽどどこかの駅で乗り換えようとしたのだが、「まあ、たまには各駅停車もいいか。」と路線連絡駅までじっと耐えていた。それでもゆったりとした時間が流れて、ちょっとのんびりできたのも事実だった。
路線連絡後の列車も「各駅停車」(笑)。バイク屋最寄駅(三河高浜駅)から徒歩15分の場所に当該ショップがあるので、結局到着したのは10時30分!
2時間半もかかっているではないか。シェルパを置いてきた日の帰路は1時間半の旅だったので、倍まではいかないまでも、1時間余分に時間を費やしたことになる。
店内に入り、カウンター越しに大将と向かい合わせに座り、しばし整備内容を聞いた。
タンデム自慢の『スペシャル整備』+ Fフォークのオイル交換が今回の柱だ。スペシャル整備の内容については同店HPを参照してほしいのだが、ステアリングヘッドやスイングアームをばらしてのグリスアップは嬉しいな。サービスマニュアルやネット情報の見様見真似でDIYでもやってやれないことはないけど、何点か専用工具を購入する必要があるし、万が一できなかったり失敗したりした場合、そこからどうするのかってことだよね。もちろん丸1日でできるかどうかってのも懸念されるところ。
前回も書いたように、今回は『購入から約4年半、製造から約15年経っているシェルパの軽いオーバーホール』の意味合いもあり、そうであれば『信頼できる』プロに任せてみたいと考えたのだ。『自称プロ』の連中が多いから困るんだけどね。
そんな中でここタンデムは『他店購入、セローやトリッカー以外の車種もOK。整備見学もOK。プロは見られてなんぼやから。』というスタンスだったので、これは信頼に値するかもと踏んだわけだ。
ただ、何年か前に1度だけ同店を訪れた際に、割とシェルパのことを悪く言われたので、正直あまり良い印象がなかったのは事実。しかし、先月同店協賛のイベントに参加し、同イベントスタッフ(タンデムスタッフではない)の親切さや気さくな点に感心したこともあったので、あらためて同店に整備の問い合わせメールを送ったのだ。
以下、画像と共に点検整備内容を記すが、画像なしで言葉だけのものもある。
スペシャル整備の項目でスイングアームの可動部(ピポットって言うらしいね)のグリスアップというのがある。ステアリングヘッドのグリスアップもあるのだが、上画像で分かるように、キチンと外して点検してくれた。ということは、後者もしかりだよね。
シェルパ購入直後、自分であちこち交換したんだけど(ノーマル状態に戻す交換)、グリップは社外品を使用した。ボンドで接着したのだが、初めての夏にはもうグルグル回っていた(笑)。ややこしいのでそのままにしていたのだが、『これはね、どんなボンドでもだめ。グリップ自体がダメなやつだからね。』とは大将の弁。針金まで巻いてくれて、ありがとう!そして、正規の締め付け、ありがとう!
ネットで調べてみると、「エトスデザイン」っていうメーカー?があった。どうもトライアル用のグリップみたいだよ。グリップとスロットルパイプを交換するって言ってたから、てっきりカワサキ純正品だろうと思っていたんだけど、大将御用達のグリップなんだね(笑)。それでもね、キッチリ締まってとりつけてあることもそうだけど、このグリップ、グローブに吸い付くような感触で、握り心地がすこぶるイイ。これも大将チョイス。ありがとう!だね。
そう言えば、『これもね、結構付けてる人が多いんだけどさ。まあ好き好きなんだけどさ。』と言って、下画像のパーツにNGを出していたな。
新しいクランプとボルトは、セローかトリッカーのものかな?でも、推奨・サービスなんで文句は言えないし、それどころかハンドルも前にグッと倒た調整がされていて、スタンディングの姿勢がしやすくなったよ。これも、ありがとう!
シェルパ購入1年後ぐらいに林道で調子の乗って走っていたら、コーナー途中でギヤ抜けして転倒(笑)。その際、ミラーホルダーに亀裂が入ってしまったのだが、ボルト1本で十分固定できていたので放置していた。しかし、これも大将は許せなかったんだろうな。違ったパーツでがっちり固定し直してありました。ありがとう!
前回のエンジョイダート(5/26(日))で転倒し、内側に曲がり過ぎてギヤチェンジが不能になったシフトレバーを、現地スタッフ(追記:どうやら「タンデム」の常連客のようだ)が直してくれた。しかし、まだ内側に曲がっていたので、自分で直そうとは思っていたんだけど、大将、直してくれていました!これは走り出してすぐに気づいたので、「おっー」って口に出てしまった。ありがとう!
自宅に帰って来てから気付いたんだけど、前後タイヤのバルブナットが上部に移動されていたんだよね。最初後輪だけを見て、「あれ?タイヤ・ホイールは外してないよな?触ってそのまま?いやいや、そんなはずはない。」。ちなみに前輪はどうたってる?と見てみると…「やられた!」と、口をついて出てしまった。
これね、ダートを走る連中は大方やるらしいんだけど、ダートでは空気圧をかなり落として走る。そうするとグリップが断然良くなるからね。しかし、空気圧を下げるとデメリットもある。石や岩とリムでチューブを挟んでパンクを引き起こす「リム打ち」も代表的だが、タイヤの中で低圧になったチューブが動いてしまう現象もよくあると聞く。バルブのナットが普通にホイールに締め付けられていると、動くチューブの力がバルブとチューブの連結部に働いてしまい、連結部に割れや裂けを生じてしまうのだ。
それを回避するために、上画像のようにナットを故意に緩めておく。そうすると遊びができて、チューブ連結部の負担軽減になるというもの。これをさりげなくやってくれていたとはね・・・。ありがとう!
ショップを出た後は知多半島へ向かい、半田から河和、師崎、内海へ。
画像は内海の小野浦海水浴場での軽食時のものだが、ショップを出てすぐに気づいたのは、 修復されたシフトレバー とグリップの握りやすさだったが、道中信号待ちで何度もブレーキを掛けた際、さらにあることに気付いた。
フロントフォークが今までみたいに沈み込まないのだ。
これに気付いたとき、わざと前ブレーキを何度もかけてみたが、やはり今までの沈み込み方とはあきらかに違う。
そう、いわゆるフロントフォークオイルやシール類交換後のインプレッションだよね。まあ、フロントフォークを軽くオーバーホールしたようなもんだよね。
この作業依頼(これはオーダーしたよ(笑))は大正解だったな。しかもこの後、知多産業道路も走ったんだけど、懸念事項であったアスファルト轍越え時のハンドルのブレも以前と比較するとかなり軽減されているではないか。全くのゼロにはならないが、かなり安心度が違う。
ハンドルのぶれは、何となくフロントフォークの「へたり」が原因ではないかと予想はしていたものの、ドンピシャだったんで気分がさらに良くなったね。
気分良好のまま15時少々前に自宅着。まだまだ走り足りないけど仕方あるまい。
いつものようにシェルパに装着してあるシートバッグ等を玄関に運び、ゴミをバッグから出す。
あれ?ゴミ袋に何か書いてあるぞ。
ああ、思い出した。小野浦海水浴場で休憩している時、ゴミ袋が風で飛ばされてきてシェルパの後輪に引っ付いたものだから、それを自分のゴミ袋に回収して持ってきたんだった。まさか氏名が書いてあるなんて思わなかったな。
これは恐らく遠くで課外授業をしていた小学生たちのうちの一人の物だな。
休憩後に堤防を走って小学生たちのすぐ近くまで行ったものだから(子どもたちは『あ!バイク!』と口にしていたが、先生たちには無言でガン見された(笑))、記名してあることが分かっていたら先生に手渡すことができたのにな。
でも何だろう、ビニール袋に印字されている「KIOSK SHIKOKU」と手書きの児童の氏名を見ただけで、ここの家庭はすごく恵まれた家庭ではないにしても、子どもへの愛情は注いでいるのではないかと想像してしまった。苗字は漢字だけど、名前の二文字目はひらがなで書いてある。まだ低学年で習っていない漢字なのかな。母親の子どもへの配慮だよね。ただ学校から言われた通りビニール袋に氏名を書いて子どもに持たせるだけのことなんだけど、他の児童にも分かるようにひらがな混じりで記入している。
そもそもビニール袋を持たせない親だっているのにね。クラスのほとんどの子どもたちがビニール袋を持ってきている中で、ビニール袋を持っていない自身の子どもがどんな気持ちになってしまうのかを想像できない、気にも留めないバカ親が一定数いるからね。哀しいことだ。
でも、金〇大〇い君の家庭は大丈夫そうだ。良かった。だけど大〇い、風で飛ばされないように気を付けろよ(笑)。
一通りの片付けを終え、シェルパを定位置に入れる。
今回の「タンデム」での点検・整備は大正解だった。
ここまで読んでいただいたならもうお分かりでしょうが、前述したとおり、やはり何事も『一事が万事』。ハンドルグリップの針金巻きやシフトペダルの修正、タイヤバルブナットの緩め等、今回の点検・整備とは直接関係のない箇所にまで配慮してくれているということは、メインの箇所には必要十分な手が入れられているということである。
『自称プロ』のような連中だとこの逆で、メインの箇所もロクに手を入れることができない(下手をすると『やったと見せかけて』)ので、当然細かい所には目がいかない・気が付かないのである。
これでまた快調に林道を走ることができる。
大将、ありがとう!
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