さあ、予約しておいたローライダーSの前輪交換の日。
朝6時半に起床し、朝食と筋トレ、coffee break を済ませ、2カ月ぶりに火を入れるローライダーSの出発準備に取り掛かる。
くそぉ~ワクワクするぜ!
やっぱりシェルパより重い(^^ゞ。
って、当たり前か。シェルパ+200kgだからね。
とにかく倒さないように、慎重に砂利敷きの庭で取り回しをする。
くそ重いけど、これがハーレーだ。
重いのが嫌なら、他のオートバイに乗ればいいのだ。重いけど、それを上回る魅力があるのだよ、Harley-Davidson はね。
さあ、いよいよ火を入れる時が来た。
バッテリーは充電器につなげっ放しだから大丈夫。この間保証交換で新品にしたばかりだしね。
イグニッションをオンにする。かすかにキューンとエンジンの状態を確認する電子音がして、速度計内の赤いインジケーターが消えるのを待つ。
消えた。
さあ、セルスターターボタンを押すぞ。
キュル、ズッドーン・ドドドッー!
よっしゃ~、2カ月のブランクをものともしない、セル一発始動だ。
いやぁーそれにしても週末土曜日の午前9時前、閑静な住宅街に響き渡る爆発音ときたら(^^ゞ!
いつもなら即行で自宅を後にするのだが、今日は一呼吸置いてゆっくりとスタートした。近所の連中に「これがハーレーのVツインサウンドだぜ!」と知らしめるかのようにね。
それにしても、まだ8時半ぐらいなのにかなり暑いな。前回走った2カ月前(3月21(土))は・・・あ、でも暑かったか(^^ゞ。汗だくになったオーバーパンツを昼休憩で干したっけ。それでも朝の出で立ちはオーバーパンツを履いていたんだからね。
本日は2カ月前よりさらに気温が高いので、もちろんオーバーパンツは履かずにジーンズとチャップス(このチャップスも昼には限界でジーンズだけにした)。上着はTシャツとロンTの上に革シャツだ。
さて、名古屋市の端から端への移動だが、いつもなら近所の名古屋高速道路入口からすぐさま高速人になるのだが、今日は下道で行くと決めていた。
土曜日のこの時間帯なら、名古屋の中心街、下道を走っても空いているはずだし、少しでも長くローライダーSに乗っていたいからね。
案の定、栄周辺も空いていた。信号にはよく引っかかったものの、自宅から30分程度でK社長のショップに到着した。
『10時開店ですけど9時半頃には開けてますから(早くの来店でも)いいですよ。』の言葉通り、すでにショップは空いていた。
「すんません。じゃあ、お願いします。」
慣れた手つきで俺のローライダーSを取り回し、店内に入って行く。
「そういえば、(例のボルトは)簡単に外れたらしいですね。」
早速作業に取り掛かった社長に話しかけた。
そう、先日悪戦苦闘の末、自身での解決は諦めた、純正なのに欠陥品のフットステップのボルトのことだ。
今回のタイヤ交換のついでに、ダメ元でK社長に相談したのである。
『ボルトの頭を飛ばして、バーナーで炙ったらいけるんじゃないかな。僕らそうしますけどね。』と、今週初めに当該パーツを持って行った際に教授してくれた社長だったが、最後には『いいですよ、やっときますよ。』と嬉しいお言葉をいただいたのだった。
するとどうだろう、帰宅後(1時間後ぐらい)すぐにK社長から携帯に連絡があった。
『割と簡単に外れましたよ。』
えっ!もう外してくれたの!すっげぇー。一体何だったんだ、俺の2日間は(笑)。
『まあ、さっきお話しした通りにやって・・・一応タップ当てときましたから。でも、中は結構錆びてましたよ。』とも。
まあ、でも良かったよかった。一旦はゴミ箱に捨てたんだものな。考え直して良かった。これで組付けできるぞ。
何だか安心できる空間、時間だな。
こうやって目の前で、愛車にかかわるプロの作業を見ながら過ごす時間っていいな。
そう、以前にも書いた、小学生の頃(小2ぐらい)の自転車屋での一場面のようだ。
作業の間、一緒に行った俺の親父は店外でタバコをふかしていたんだけど、俺は作業をする自転車屋の大将の傍でずっと作業を見ていた。
大将はそんな俺を時折見ては笑いながら、『お、ぼくも将来自転車屋になるか。』と俺に声をかけてきた。
小学生の俺は、そんな大将の声掛けに、ちょっと誇らしげな気分になっていたに違いない。
それにしてもさ、どうして
前輪の方が早く摩耗しちゃうの?
普通は後輪が先だよな。聞いたことがないぞ、前輪が先だなんて。よく聞くのは、『後輪2回交換して、2回目に前後同時に交換。』じゃね?
車でも駆動輪が先に摩耗するしね。
思い当たる節はただ一つ。
コネリーズのカウルとエンジンガード、ロワフェアリング。
この3点セットで前重量が増加し(最低でも10㎏は増量してるよな)、元来想定されていない負荷が前輪にかかったんじゃないかということだ。ダイナの前輪は100/90で細いからね。
だけどさ、往年のFXRTの前輪も同じようなタイヤ幅だったんじゃないかな?
そんでもって、今回チョイスしたタイヤは…
BRIDGESTONE の 『BATTLE CRUISE H50』。
おそらく俺のオートバイ人生の中で、当該メイカーのタイヤは初ではないか。個人的に好きなメーカーではなかったんだよね。一番は「値段が高い」こと。しかも、あるオートバイ屋の大将曰く、『IRC(井上タイヤ)がOEM生産してるからね。』とのこと。これには驚いた。
OEM自体はどんなメーカーでもやっていることなんだけど、ことIRCについては地元メーカーということもあり、安価でそこそこ良いタイヤの決定版であると認識しているので、グランドアクシスやシェルパでもずっと履いている。
つまり、高い金出してIRCが製造しているBRIDGESTONEを購入する意味はないということだ。
ただ、IRCは大型オートバイのタイヤを数多く(サイズも含め)出してないんだよね。
昔乗っていたローライダー(2000FXDL)でIRCタイヤを履いたことがあったんだけど、これが9,000㎞ぐらいで交換するハメになった(^^ゞ。それ以降ハーレーでは履いていないんだよね。
そういう経緯もあり、ハーレーでのIRCという選択肢はなかった(サイズもないんだけどね。)。
ただ、同じタイヤ(MICHELIN)にはしたくなかったので、『純正とMICHELINの間ぐらい』の価格である、K社長のオススメのH50にしたのだ。
さて、交換作業はあっという間に完了し、代金支払いを済ませて帰り支度。
そうそう、交換作業の合間にK社長といろんな雑談をした。
その中で、今回3月末の痛風発作で2か月オートバイに乗れず悶々としていたことを話した際、先週のシェルパでの林道走行を引き合いに出し、オートバイで走ることがどれほど気持ちがイイのかを語ったんだよね。
すると、K社長もしみじみ『いや、オートバイは本当に気持ちがイイですよね。』、と。
何故かその瞬間だけ時間が止まり、開け放たれた店舗の引き戸の外からそれまで聞こえていた雑踏の音も消えたような感覚になった。ちょっと不思議な感覚だったな。
代金支払い時、『すいません、このボルト(フットステップの)の分だけ少しお願いします。』と申し訳なさそうに社長が言った。
「ああ、もちろん払います。」、と俺。実は、ひょっとしてサービスかな?とは思っていたのだが(依頼時とくに金額の話はしなかったから)、プロが時間と道具を使って(塗装までしてくれて)行った仕事、しかも依頼者が十分納得できる仕事だから、対価を支払うのは当然だよね。
しかも、『え?これだけでいいの?』っていう金額。
社長、ありがとうございますm(__)m。
往路は下道を走ってきたのだが、復路はいつも通り名古屋高速だと決めていた。ローライダーSが本領を発揮できる高速道路走行もしたいしね。
走り始めてすぐに気が変わる。
「2カ月ぶりだし、もう少し走るか!」
知多半島道路で一周?いやいや、このまま伊勢湾岸道で長島辺りまで?
結局、伊勢湾岸道に乗り換え西進したものの、ナメナメボルトを外してもらえたフットステップの組付けを思い出し、金城ふ頭(名港中央IC)で下りた(笑)。
11時前に自宅着。
ステップ組付けの準備をして2階の自室から下りてくると、珍しく次男がローライダーSにまたがっている。
『いやぁ~やっぱり大きいね。重いし。』
『こんな重いモノがよく動くよね。』と、珍しくオートバイに興味を持ったような発言だ。
さて、組付けるぞ!純正なのに欠陥品ステップ!
昼前からの青空ガレージ開店っす!
【CAUTION!】これはあくまでも amateur の記事です。つまり、正確なmaintenance ではありません。当該maintenanceを実施されたことによる不利益につきましては、当方は一切の責任を負うものではありません。
さて、今日はもう「絶対に装着完了できる」という確信があるから余裕だな(^^ゞ。
ボルトも手持ちのインチサイズで揃えてあったしね。
はーい、あっという間に片方完了。
このあとステップ自体の角度決めに少々時間を要したものの、無事組み付け完了。
さて、明日(5/24(日))は2カ月ぶりのローライダーS ライドだ。
これまた痛風発作で行けなかったお彼岸参りに行く予定。
よーし、天気も上々だし、かっ飛ぶぜ!
おはようございます。
無事にステップ装着出来て良かったですね。
ハーレーは見ているだけで存在感よし、アイドリング時の振動、ばらつきのあるアイドリング、見てもよし、聞いても良しですね。
私にはオーナーになるのは無理ですがね。
では、仕事します。
服部さん、コメントありがとうございます。
いやはや、やっぱり捨てずにプロに相談して良かったです(^^ゞ。
一度はゴミ箱に捨てたんですけどね(笑)。
一度ハーレーに乗ってしまうと、他には移れませんね、少なくとも私は。
まあ、新車販売しているDラーのアホ対応は別としてですが…。
ただ、そのハーレーも2008年をピークに販売台数が激減しているようで、倒産の危機らしいです。