寒空の中、三度同じエリアの林道へ向かった。
いやぁ~昨年より暖冬とはいえ、やっぱり冬は寒いね。雨よりはいいのかもしれないけど、寒いのも嫌だなぁ。早く春にならないかな、まったく…。
ということで、前の晩からどこに向かうのか熟考を重ね(してないだろ?)、結局西行き(三重県方面)は凍結等の恐れがあると判断し(山なら同じだろ?)、まだエリア内すべてを走破・探索しきれていない(おそらく「すべて」は無理だろう)愛知県岡崎市・豊川市エリアの林道へ向かったという第3弾林道探索。
本日は今までの「国道1号線で現地まで往復」するのではなく、試しに国道23号線をそのまま走って行こうと決めた。愛知県豊明市から知立バイパス(これも国道23号線)で同県蒲郡市まで行き、県道を北上して国道1号線沿いにある東名高速道路音羽蒲郡IC付近へひょこっと出るというルートだ。
上手く行けば蒲郡市まで信号ゼロの文字通りノンストップで行ける。国道23号線は国道1号線に比べ、南に向って弧を描くように愛知県豊橋市まで続いているので、その弧の分と県道を北上する分が国道1号線より距離がかさむものの、渋滞がなければノンストップということもあり、かなりの時間短縮になるのではないか。しかも、今日は日曜日。同じ週末でも圧倒的に土曜日より交通量は少ない。
案の定、かなり早く定点(最初の画像)に到着した。
ただし、コンビニでの買い出しを先送りし過ぎたがために、気が付けばそのまま山間部まであと数分のエリアまで進んでしまうという痛恨のミス!
自宅出発前にはいつも通りの「カップ一杯の豆乳」しか摂取していないし、持参したのはポットに入れた500mlの熱いお茶のみ。さすがに低山とはいえ林道に入って行く際に食料無しというのはあり得ない。万が一転倒、ケガ、ビバーグ…なんてことも想定しておかなければ、ぼっちでの林道ツーリングを続けることはできない。当然だが、買い出しでは「多めに」食料を購入する。
往復20分ぐらいのロスと買い出し時間10分、店舗前でのフライドチキン摂取と一服で15分、計45分を要した。それでも冒頭画像地点での時刻を国道1号線利用時とのものとで比較すると、本日の方が30分以上の時間短縮となっている。コンビニでの買い出しや店舗前での飲食、一服はいつも通りなので、単純に国道1号線と同23号前との比較が可能なのである。
少しだけダートを走ったところでいつものタイヤエアー抜き。ビートストッパーを装着していないので、落とすのは「1.0 kgf/㎠(キログラムフォース) 」と決めている。今まで何度か試してみた結果だ。規程値の1.5㎏f/㎤から0.5 ㎏f/㎤落としただけでかなりのグリップを得ることができる。というか、1/3、通常の7割弱まで落とすんだね。
一本目の林道は距離もある程度あり、適度にガレていてウォーミングアップにはちょうど良いあんばいだ。
お次はショートカットの県道を利用して、雨山ダム付近の脇道を入って行く。しばらくはスギを中心とした枯れ葉が堆積した アスファルト道を駆け上がっていくのだが、これはこれで気持ちいいんだな。
100㎏程度の軽い車体(あくまでもローライダーS(2017FXDLS)との比較でね)をヒラヒラさせながらタイトなコーナーをクリアしていく。大排気量車と比べればもちろん圧倒的なパワーはないのだが、こまめなシフトチェンジを駆使して駆け上がっていくDOHC単気筒249ccエンジンは小気味よい排気音でトコトコ上って行くんだよね。
もちろんギヤ比の関係もあるのだけれど、 ダートは言わずもがなアスファルトでもそのエンジンの粘りは頼もしいし、楽しくて仕方ない。他のオフ車に乗ったことがないので何とも言えないのだが、このシェルパ(2004KL250H)にして本当に良かったと思える。しかも、林道に行く度に強く思うのである。
いい買い物したな。
3回目の林道ともなると、「はいはい、このコーナーを曲がるとガレガレね」といった具合に慣れ親しみが出てくる。出てきても、走るたびに新鮮だ。
枝道に入ってはピストンを繰り返し、今回はヘルメットの中が汗ばんできた。オフロード走行は完全にスポーツだな。未踏の地へ分け入って行くプチ冒険心もくすぐられる。楽しいぞ、オフ走行!
汗ばんでもきたし、ここらで一服タイムと決め込み、唯一開けたエリアでしばし休憩。
とそこへ軽トラのおじいさんが登場。何やらこちらを凝視している。特に何も言わなかったが、こんなところにオートバイが?といった具合で怪訝そうな表情を浮かべていた。
でもこのおじいちゃん、蛍光色オレンジのベストを着ている。あ、林道に入る手前で、同じような格好をした蛍光色オレンジベストの軽トラ軍団に遭遇したことを思い出した。2軍団、軽トラ計10台の軍団だったぞ。
これはまさかの「猟友会」では?害獣駆除の連中。そう、猟銃を持っているぞ。そうだ。軽トラの荷台に猟犬が入るようなボックスを積んでいたし。
11月中旬ぐらいから猟期に入るらしいけど、終期が分からない。おじいちゃんはしきりに双眼鏡で谷側を見ていたよ。
林道に入ってから特に銃声は聞こえてないけどね。でも何が怖いって、「流れ弾」だよね。散弾銃だから、細かいのがたくさん飛んでくるからさ。体にめり込んだらすべて取り除くのは無理だろうな。
何だか急に「流れ弾」のことが気になりだし、「そろそろ帰った方がいいかなぁ」と頭の中で繰り返している。
ただね、もう何本か林道を走らないと、「走った!」という満足感を得ることができない。まだ数本走るぞ、と枝道に分け入っていく。
これで本日最終林道と決め、少し山を下りた集落(あ、ここが上から眺めた集落かい?)のT路を右折する。ここを左折するのが今までの定番だった。右折方面はガーミンGPSの地形図でピストンと表示されているが、まだ一度も分け入っていないので走ってみよう。
T路を勇んで右折し、すぐのダートを駆け上がって行ったものの、そこから先は倒木がわんさか。地形図ではドンツキはもう少し先(400~500m)であったが、まさかこの倒木をどうにかできるわけでもなく、Uターン。
ここで本日の林道探索を終え、帰路についた。
復路も往路同様、国道23号線(知立バイパス経由)で信号イライラとは無縁。
途中レクサス VS デカいジャガーという別の意味で恐ろしい接触事故による渋滞にも遭遇したが、往路に近い所用時間で自宅に帰りついた。
14時半ぐらいだっただろうか。18時30分から次男の転塾先(この時点では未決定)での体験授業があるので、林道の余韻に浸りながらコーヒーを飲み、入浴後に出かけることができる余裕の帰宅時間だった。
ローライダーS(2017FXDLS)での走行後とは一味もふた味も違う心地良い疲労感で、今夜は熟睡できそうだ。
総走行距離は195km。