『諸事情により、6月末をもちまして閉店することになりました(一部略)。』
久しぶりに行きつけのハーレーカスタムショップのHPをのぞくと、上記の画面が現れてかなり驚いた。閉店!?
他店(市内Dラー)で 2000年式FXDLローライダーを新車購入したものの対応が最悪だったため、2000年からこのショップに変更した。以来、2010年式FLHTCエレクトラグライドクラシックを同店で新車購入し、その売却も同店に依頼した。シェルパのETC機器取り付けも特別に対応してもらったり、現在のハーレー(ローライダーS)の前後タイヤ交換(2018年9月) ハンドル交換(同10月) もお願いしたりした(購入Dラーは信用できないため)。
前述通り、同店とは2000年からのお付き合いだから、もう20年近くになる(その時俺って30代!)。
同店HPで閉店のお知らせを見た翌日、仕事の合間を縫って(あくまでも)同店まで同僚と行ってみた。
現地に着くと、お世辞にも広いとは言えない店内ショールーム側はがらんどう。棟続きのサービス工場側には社長の今は亡き親父さん(俺も何度か話したことはある)から引き継いだ2008年式の105thローライダーがリフトの上に載っていただけの状態だった。
『ご用の方は隣のサービス工場へ』と、ショールームの自動ドアに張り紙があった。
「すいませーん!」と、棟続きのサービス工場の引き戸を開けて声を掛けた。
「はーい!」と返事。あ、いるじゃん、社長。
「あ~どうも。メールの返事書こうかなぁ、どうしようかなぁ~って思ってたんですけどね。」、と社長。実はお知らせをHPで見てすぐ、『お問い合わせはこちら』から同店にメールを送っていたのだ。
社長は業界でも「すごくいい人」で有名な方で、もちろん優秀なメカニックでもある。俺とそんなに年も離れていないので(俺より4歳年上)、ほぼ同世代と言ってもよいだろう。どのDラーに行っても(ほとんど行かないが)、「ああ、○○さん(同社長)すごいいい人ですよね。」と同店の名を出すたびに言われたものだ。悪く言う人に出会ったことがない。
どうだろう、20~30分ぐらい座り込んで話をしただろうか。
閉店の理由についてはここでは触れないでおく。様々な事情や思いがあってのことなので、他者がつべこべ言うべきことでもないだろう。
ただ、嬉しかったのは、『再出発はします。早ければ半年後にでも。』と社長が話していたことだ。同店が無くなってしまったら、3年間の保証(呪縛)が切れたローライダーSをどこで見てもらおうかと考えていたからだ。保証(呪縛)が切れたハーレーの新車であれば、「必ず気分が悪くなる」既存Dラーにわざわざ出向く必要性はゼロなのだが、では同店以外で時間と金を費やして出向くに値する店があるのかどうかということ。
約20年お世話になっておいて申し訳ないが、 いや、それだけお世話になっているからあえて言うのだが、同店は、正直商売上手な方ではない。いわゆる「発信力」で他店に劣っていると言わざるを得ないと思う。メンテナンスやインジェクションチューニングの知識・技術では、他店の追随を許さない程だ。特に後者についてはダイノジェット社公認ショップであり、その緻密なセッティングは既存Dラーからオファーが来ることからも分かる。また、他店でチューニングしてイマイチの状態のハーレーをチューニングし直してベストな状態にした実績も多数ある。
ただ、前述した「すごくいい人」である社長、同店は、繰り返すが「発信力」に欠けている。今の時代、ネットを多用した発信がモノを言うのは当然である。店の紹介からはじまり、その店の売りや顧客の声等、その情報量とHPの出来具合で大きく売り上げに差ができるだろう。
もちろんあることないこと全てを書くだけ書いている、いわゆる「インチキ」店もこの業界に限らず数多く存在するので、HPの情報が100%信用できるわけではない。しかし、この時代、「まずは」HPを見て店に出向く客がほとんどではないだろうか。「まずは」興味関心を持ってもらい、行ってみたい、問い合わせをしてみたいと感じでもらわなければ始まらないのである。
せっかく高い知識・技術を持っていても、それがないのにそれっぽいHPを出している店に先を越されてしまってはもったいないではないか。美辞麗句を並べている他店でチューニングされた調子の悪いハーレーを、見事再生させて客に喜んでもらった実績がいくつもあるのだから。
客も客で、ネット情報を取捨選択できればいいのだが、なかなか100%のベストチョイスを下せるわけではない。授業料を払いながら経験値を上げていくしかないのだが、まず初めの一歩としての情報であるHPの良し悪し、更新頻度で、とりあえずの情報収集ということになるしね。
まあ、とにかく俺は早ければ半年後から同店の顧客にはなるし、3年の保証(呪縛)が切れた購入Dラーには二度と行かないつもりだ。今年12月に初めての車検があるのだが、それが最後の購入Dラー行きとなるだろう。
再生する同店に少しでも貢献できるよう、今から少しずつお金を貯めておこうかな(笑)。
ガンバレ!社長さん!