オートバイ屋の社長が自宅訪問してくれた。 2019.12.16(月)

最近の俺にとっては、『捨てる神あれば拾う神あり』の言葉通りのことが本日起きた。

遠くからハーレーの音が聞こえてきた。自宅内にいても聞こえてきたぞ。デカいけど低くこもったイイ音だ (ハーレー乗りにはね♡) 。

社長、こんなの乗ってたっけ?

現れたのは某オートバイ屋の社長K氏。

ここの店とのかかわりは初ハーレーだったローライダー(2000FXDL)の1年点検時から。ローライダーは他Dで新車契約したのだが、そのDが評判通りの(笑)クソDで信頼できないため(「信用」ではなく、あくまでも「信頼」なのがミソ 。ってさ、一体どこのDが信頼できるんだよ。 )、市内にあった社長の店にお願いしたのだった。同じ新車の1年点検でも、この社長の店の方が5,000円くらい安かった。購入Dで20,000円の点検が、社長の店では15,000円。

『何で買ったとこでやってもらわないの?』という当然の質問はあったものの、そうくると想定していたので、自分なりに事実を基にして回答をまとめておいたわけだ。

その回答を聞いた社長。『ああ、ウチのお客さんからも同じようなこと聞きますよ。それでウチでやってくれってね(笑)。だけど、何でそんなことするのかなぁ~。いいですよ。ウチでやりますから。』だった。この時のことを思い出すと再度嬉しさが込み上げてくるなぁ~(T_T)。

一体いくらかかってるんだよ。100?200?まさか300!?

2台目のハーレー(エレクトラグライド(2010FLHTC))は社長のとこで新車契約させてもらったんだけど、中古のシェルパを2014年11月に増車してからというもの(社長の店はハーレーのDだった) 、約7年乗ったエレグラには全く乗らなくなってしまった。しかも半年間で0㎞。タイヤにクモの巣が張ってたからね(笑)。

そんな状態だったから、「もうハーレーには乗らないのかな…」と考え始めて、思い切って売却したんだよね。社長のとこで委託販売っていう形でさ。まあ常に磨いていたから、正直58,000㎞走行車には見えなかったんだけど (次オーナーもキレイだと言っていたとのこと)、売れたらいいなぐらいの感覚でお願いしたわけさ。

そうしたら2週間もしないうちに「売れましたよ。」って社長から連絡が入ってね。社長が見積もって売値を決めてくれたんだけど(まあ、「信頼」してお任せだよね)、『高値で買い取り!』とか『愛車にかけたカスタムも考慮します。』とか能書きタレてる某有名買取店や市内の某有名カスタムショップでも、社長の見積もりの約1/3!(この見積もりには正直驚愕)。もっとも購入店ということもあるのだけどね。

市内では有名な某カスタムショップなんかはHPだけ見るとイイことしか書いてないんだけど(どこも同じだけどね)、実車を見もしないで「まあ、その年式なら○○万ですね。買われたショップに持って行ったらどうですか?」と電話の向こうでPC相場を見ながら話してくる。「分かりました。結局そちらに車両を持って行っても無駄ってことですね?」と言うと、ちょっと慌てた様子で「いえいえ、一度見させていただければ正確な数字を出せますけど…。」、と。

以前同僚と訪問し、そこの代表とあれこれ武勇伝も聞きながら世間話もしたことがあったので、その節のお礼も述べさせてもらって上記の対応だからね。まあ、一元さんのことなんて一々覚えてられないよね。どーもスンマセンでした(笑)。

そこでだ(どこでだ?)、ここ最近年末にかけての散財がすでに始まっているんだけど、今年の散財のトリを飾るのがこいつだぜ!!

これっすよ、これ!

POWER VISION PV-2 だぁー!!

パワービジョン!

チューニング代と合わせて○○諭吉だぁ~(T_T)…。

はい、上記商品を我がローライダーSに導入するんです。あ、やっぱりこの投稿記事のカテゴリーは「散財」にしないとダメかな(笑)。

ずっと迷っていたんだけど、でもいつかは導入しようと考えていたインジェクションチューニング(以下 IT )。エレグラには社長のとこで導入してもらったんだけど (ちょうど現在のローライダーSの走行距離と同じぐらいの頃じゃないかな? ※いいえ、エレグラは41,814km走行時で導入したから、約11,000km早い導入です。) 、ローライダーSは他Dで購入した手前、保証期間、いわゆる『3年間の呪縛』があった。

万が一保証修理が発生した場合、他ショップで施された IT を逆手に取られて修理できません、ってのたまわれる可能性があるからね。実際何度も保証修理は発生していたし。俺が契約したクソDなんかだと、IT とは無関係な不具合でも『 IT が原因ですね。』と真顔で言ってきそうだ。

何度も読み返した IT に関する紹介文。

今回初車検も無事(じゃねぇな)終わり、晴れて呪縛が解かれたので(正確には2020年3月末まで) 、いよいよ110cubicinエンジン本来のポテンシャルを発揮させるべく、IT に踏み切るのだ。

画像の庇は購入しない。

ここで説明するまでもなく、米国製のハーレーは日本の道路交通法に適合する仕様で輸入される。その適合化で最悪なのが騒音規制と排ガス規制なわけだ。この馬鹿げた規制のため、ハーレーのマフラーには触媒と消音装置がガッチリ詰め込まれ、排気系統が言わば「ふん詰まり」状態になっている。

ハーレーに限らず、国内外の自動二輪車すべてにこの規制がかけられているから、公道を走っているすべての自動二輪車がふん詰まりなわけだ。当然エンジンに負担をかけたまま走らせているので、その寿命は短くなるわな。これってecoか?そもそも日本国内のオートバイ数ってどれだけなんだ?オートバイがどれだけの排気ガスを排出してるんだよ。圧倒的に乗用車やトラックの方が有害量を発生させているだろうよ。有害というなら排気ガスだけじゃない。大企業の工場や原発、ダム、リニア、高速道路延長に林道の舗装化等々、どんだけありやがるんだ。

まあこの齢になりゃ分かりますよ。二輪協会より自動車協会やトラック協会の方が「強い」んでしょ?話が通りやすいんでしょ?分かりますとも。つまり、大人の事情ってやつでしょうよ。

それにしてもね…。まあどの道ね、内燃焼機関、ガソリンエンジンに未来はないからね。俺たちの世代で終わるのかな、化石燃料を燃やして動かす乗り物って。

あ、また横道逸れた(笑)。

そうそう、 IT 導入なんっすよ。

昨日(12/15(日))のショートツーリングから帰宅後、玄関前に座ってローライダーSを眺めていた。車体カバーを被せるため、ある程度エンジンが冷めるのを待つ必要があるんだよね。そこで頭の中をよぎったのが、『やっぱり IT やろうかな・・・』だった。

実は車検が終了したローライダーSを引き取りに行った12/14(土)、クソDのサービスから言われたことが昨日のツーリング中ずっと頭の中でリフレインしていた。

『ロッカーアームカバーを開けたらガスケットがこびり付いてたんですよね。普通スッとはがれるんですけどね。やっぱりオーバーヒート気味なんですよね。特にワンテン(110cubicin)はね。』

社長はあきらかにガスケットの件は否定していたけど、前述のように排ガス規制に適合させるためにガス自体を薄くさせているのは事実なんだよね。ハーレー本来の、1,801㏄のエンジン本来のポテンシャルを出すにはガスを濃くしてやる必要があるのは俺でも分かる。

プログラムが8個入るんだってさ。そんなに入れないけどね(笑)。

そこで携帯電話から社長に連絡したわけだ。

そうすると色々説明もしたいもんだから、一回店に来ないかってね。まあ俺もあらためて IT についての話を聞きたいって考えての電話だったからOKしたのよね。

そこで善は急げってことで本日の勤務中昼頃、社長の店に顔を出した。開口一番社長から、『〇〇さん、すいませんでした。電話中〇〇さんだとは気付かずに、一から IT の話をしましたよね(笑)。まるで初めてのお客さんに話すような内容だったでしょ?電話を切ったあとで気が付いてね。ベテランに分かり切ったこと話しちゃってすいませんでした(笑)。』

あらてめて IT の話を聞き、一旦は上画像のデバイスを付加しない IT に決めてお願いした。エレグラではそうしたから。それでエレグラはその後15,000kmぐらい走ったけど、特に不都合はなかったし、いろんなプログラムを試したいとも思わなかったしね。

話がまとまり、 IT のライセンスを取得するために実車のコンピューターと専用の端末をつなぐ必要があるということで、『今晩でもいいですよ。20時でも21時でも(笑)。』ってことで、お越しいただいたってことだ。

ブログに載せていいですか?と了解を得ると、「何かやってるフリした方がいいですか?」、と社長。せっかくだったんですが、ただ座ってローライダーSを見てるようにしか見えませんよ(笑)。

昼に IT の話を聞き、一旦はデバイスなしの IT をお願いしたのだが、その後ずっと考えていてね。デバイスを付加するかどうかってことを。

今晩もう一度社長にいくつか質問して、それで決めようと思っていた。そして、デバイス付に決めたんだよね。まあ、社長の営業トークにもヤラレタんだけどね(笑)。

『いや、〇〇さんならいろいろ触れるから、(デバイスを)付けた方が絶対面白いと思うけどな。』って(^^ゞ。

まあ、詳細は控えるけど、社長の店は今年の6月で一旦閉店したんだよね。かなり俺は驚いて、仕事中に店まで行ったんだから。元々先代が始めた店なんだけど、社長がハーレーのDを始めたわけだ。そして俺がエレグラを売却する少し前にDラー契約を解いた。そして今回の件。

この道何十年の社長で、商売はお世辞にも上手いとは言えない、要は職人肌なんだよね。派手さはないけど堅実。職人特有の頑固さはあるけど、だからこそ信頼できる。よくある『技術はないけど発信力だけはある』といったような、あんな店やこんな店の代表者とは対局にあるような人、店なんだよね。俺には派手さも洒落っ気も響かないんだよな。職人気質で仕事をキッチリやる人、店しか信頼できない。まあ、この社長の場合、よくあるぶっきら棒で愛想なしな職人気質ではなく、人がいいというか、何というか、話しやすい人柄なんだよね。だからローライダーの頃から頼っているわけだ。

一旦閉店させたけど、来年には再スタートすると聞いているので、微々たるもんだけど、デバイス付の約5諭吉プラスで社長を応援しようという思惑もあったわけだね。このことを冗談っぽく社長に言うと、笑いながら「ありがとうございます(笑)」って。

それもそうなんだけどさ、まさかロードグライドウルトラで自宅に訪問してくるとは思ってもみなかった。『近所迷惑な音ですいません(笑)。』が第一声(笑)。数十m手前でエンジンを切り、惰性で玄関前まで来たことも分かってますよ、社長(笑)。

まあね、その登場の仕方からヤラレたってのも事実。自宅にハーレーでやって来たハーレー職人が、自宅庭で、目の前で俺のローライダーSを触っているというシチュエーションにもヤラレてしまい、何だか終始気分が高揚していた自分がいたよ。

すべてを終えて帰る間際の社長。

作業も話も終えてロードグライドウルトラに股がった社長。俺よりも少し小柄だが、さすがというか、当たり前というか、400kg近い車体をひょいと直立させ、セルを回した。

ズッドッドドドドッド~ 

ひょえ~イイ音しやがんなぁ~。やっぱツーリングファミリーのマフラーは違うな。あ、俺も以前は乗ってたんだっけ(笑)。

社長が走り去ったあと家の中に入ると、「まだハーレーの音が聞こえるよ。」と長男。もうここから離れてるのにね(笑)。

2人共口を揃えて、「それにしてもスゴイ音だったね。」と(笑)。

kz-blues

ハーレーやオフ車で気ままに走っていれば、気分上々のオッチャンです。ギター(エレキ、アコースティック)も弾くし、革細工もやる。自転車(ジオス・スパジオ)も早朝トレーニングで乗っているよ。1分1秒でもハッピーに過ごせたらいいなぁーと毎日を生きています。

6 throughts on "オートバイ屋の社長が自宅訪問してくれた。 2019.12.16(月)"

  1. いやー、ええ話。

    男が惚れるのはこういう男なんだね。

    私事ですが、先日トライアル自転車購入したのも、とある店長に出会ったからなんだけれど、初来店してその日に決めた。そういうのってやはり”ヒト”なのではないでしょうか。この人信頼できるっ、てわかったらもう理屈ではないんですよね。

    1. 春信さん、いつもコメントありがとうございます。

      3年間、いや、初ハーレーの1年間も足すと計4年間クソDラー対応で苦汁をなめた私ですので、なおさらショップ選びには厳しい目になります。
      ただ、厳しい目とは言え、貴殿のおっしゃる通り、我々の齢なら「その瞬間」で見分けることができますよね。
      伊達に長いこと生きてませんからね(笑)。
      この業界に限らず、いわゆる営業って、「その商品」を買ってもらうのではなく、その人(営業マン)の「人となり」を買ってもうらうんですからね。
      同等の商品で多少高くても、営業マンの人となりが優れていれば、迷わず高い方を買いますからね。

      まあ、たまに「え?」って言うところもある社長ですが、それを差し引いても「プラス査定」になり得る方です。
      あの高浜の大将もそんな感じじゃないですか?

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