さあ、横山展望台駐車場に到着。時刻は12時30分。
展望台近くまで道があり、そこまで車やオートバイで行けるのだが、『高齢者や体の不自由な方を優先してください。』という張り紙を垂らしたカラーコーンが2本置いてあった。入っていいのか悪いのか判断できず、下の駐車場にローライダーSを止めた。
オーバーパンツとウインタージャケットを脱いで展望台まで上って行こうかどうか迷ったのだが、それほど距離はないだろうと高を括ったのが大間違いだった。まずは下画像の階段がいつまでも続いていた(^^ゞ。
行けども行けども終点が見えてこない。冬用の上下もさることながら、足元、歩きにくいカドヤのエンジニアブーツが体力消耗と発汗に拍車をかける(^^ゞ(^^ゞ。スニーカーに私服なら何でもないような上り坂なのだが、この出で立ちでは何倍もの負担が体にかかる。
何度も引き返そうかと思ったが、どうしても上まで行きたかった・・・。
起伏の大きい山地が、地盤の沈降または海面の上昇によって、海面下に沈んで生じた海岸。一般に海岸まだ山地のせまった半島と、その間に挟まれたおぼれ谷とが直交し、鋸歯(きょし)状の海岸を形成する。(地学辞典) by国土地理院 |
この地形を形成したのは海底の隆起だと思ってたんだけど(大元の山地は隆起なんだろうけど)、起伏の大きい山地の『地盤の沈降』や『海面上昇』もあったんだね。うーむ、勉強になるね。
俺らが小学校の頃は リアス式 海岸って習ったんだけど、今は リアス 海岸って習うらしいね。
小学校の頃、社会の時間に初めてその地形名を聞き、さらには我が故郷志摩町が三陸と並んで日本の代表的なリアス式海岸だということを知った時は嬉しかったなー。「俺の田舎!俺の田舎!」ってクラスで大声で自慢してたな。あんまりしつこいんで、担任の先生に「うるさい!わかったから!」って怒られた(笑)。
リアス式海岸 – リアス式海岸は、せまい湾が複雑に入り込んだ沈水海岸のこと。リアス海岸、あるいはスペイン語でリア、またリアの複数形を用いてリアスともいう。( ウィキペディアより)
リアスって、スペイン語だったの!これは知らなかった!もちろんどこの国の言語かも知らなかったけどね。でも、どうしてスペイン語なんだろう?オランダ語やポルトガル語が日本語のカタカナ表記になっていることは誰でも知っているんだけどね…。
実は、3年程前にお袋方の叔父が他界したのだが、俺が小学校低学年の頃、彼に1度だけ車でここ「横山展望台」に連れてきてもらった記憶があるんだよね。彼と二人きりでどこかへ行ったというのは、この横山展望台だけ。ひょっとすると他にもあるのかも知れないが、記憶にあるのはここだけなのだ。それが急に前夜蘇り、本日の行先が決まったというわけだ。
連れてきてもらった時の記憶はほとんどないが、叔父の突然の『横山展望台にでも行くか。』という俺への声掛けだけはなぜか覚えている。車を運転する彼が、助手席に座っている小学生の俺に声掛けしたのだ。
その1の冒頭にも書いたように、今日のツーリングは今年に入って3度目の志摩市。一昨年他界した父のことも思うと、叔父と父、この二人が俺を呼び寄せたのかな…などと考えてしまった。まあ、次の志摩ツーリングは、墓参りツーリングとでもするかな。
さあ、汗もかなりひいたところで帰路に着くとしよう。まあ、帰路も毎回同じようなルートになってしまうのだけれど、これは仕方ないね。まだ日も短いから大きく遠回りができないからね。
ということで、パールロードの途中から県道16号線に折れ、いつもの場所でcoffee break とした。
今日は簡単レギュラーパックも持参したのだが、試供品のインスタントコーヒーも持ち合わせていた。太陽も出ておらず冷えていたので、より早く簡単にできるインスタントを選択した。
お湯を注ぐだけで出来上がり。簡単この上ない。これでレギュラー同等の味だったらもう戻れないよな(^^ゞ。
ところが一口飲んで驚いた (゚д゚)!おいおい、インスタントの味がするじゃんかよ!って、インスタントなんだから当然なんだけど、前回国道420号線沿いで飲んだ時はレギュラーに近かったんだよ。何で今日は「より」インスタントに近いの?
まあ、インスタントと思って(だからインスタントなの)飲めば落胆はしない。やっぱり『楽をすればするほど、喜びは反比例して縮小していく』んだね。
『coffee break は飲もうと思ってセッティングするところから始まる。』という原点に戻そうかな。当然豆も現地でひいてね。荷物は増えるけど…。
コーヒーを飲み終える頃には体も冷えてきた。横山展望台への上りで噴出した汗が、オーバーパンツの下に履いている冬用の登山パンツに吸収されて冷たくなている。さすがの高機能素材でも、あれだけの発汗量には即効性はないようだ。
今日は一日でどれくらい太陽の光を浴びることができただろうか。1時間も無かったような気がする。おまけに午後から風も強くなり、ずっとここに居ると完全に体が冷え切ってしまうぞ。
そろそろ出発しよう。明日はM氏との林道行脚の予定だけれど、どうも雨予報なので順延かな。彼からのメールも入っているが、案の定『だめそうだね。もう少し様子を見ようかな。』という内容だった。
14時15分ごろ走り出し、五ヶ所浦からサニーロード経由で伊勢自動車道玉城IC までやって来た。あとは高速人に変身するだけだ。
玉城ICから流入したのが15時。ノンストップで伊勢湾岸道長島SAに入ったのが16時。1時間でここまで走って来た。20分程休憩し、弥冨木曽岬ICで下りた。
いつものように7円オフのスタンドに寄ってガスを満タンにして帰宅。
16時50分自宅着。走行距離390km。