はい、その1からの続きですよ。
旧国道421号線を三重県方面に下っている途中で枝道ダートを発見し、進入したものの谷筋の堰下でUターン。国道に戻り、さらに下ると…。
はい、これまた懐かしの block sandwichⅡ である。
三重県側から旧国道を上ってくると、こちらのblockと先に出合うことになるんだよね。で、ここから先が極狭道となるわけだ。だからわざわざ「幅は2.0mまでだよ」という標識で注意喚起しているわけだよね。もちろん、block間のスペースは2.0m。だろうね?(^^ゞ。
石槫峠のblockにも同じ注意喚起とスペース2.0m。だよね?(^^ゞ。
さらに下ると、いよいよ三重県側ゲートに到着だ。ここは強固な紅白ゲートとなっている。
たださ、鉄壁なゲートだと思い込んでいたんだけど、下画像は何だか不自然じゃない?そう、ガードレールの端処理。こんな曲げ方するかな…。
このスペースならオフ車は行けそうだね。ハンドルが当たるかな?まあ、ソロでは無理だろうけどさ。
大人対応(?)でUターンし、来た道を上り返す。それにしてもシェルパでのワインディング、タイトコーナーは楽しいな。しつこいようだけど自転車感覚だ。もちろんローライダーSとの比較でね。車重約110㎏ と約320㎏だから、まあシェルパはローライダーSの約1/3だ。
まあ何度も書いているように、その「用途」が違うから比較すること自体に意味がないってのは重々承知の上で書いている。片や26馬力しかないけどヒラヒラ感覚で手足のように扱える。もう一方は IT 後92馬力をたたき出し、throttleをほんの少し開けるだけで体が後ろへ持って行かれるような猛烈な加速感を味わうことができる。
どちらがいい悪いではなく、双方を堪能できる環境に身を置いていることに感謝しなよ、ということだよね。
途中何カ所か十分幅員のある区間を通るのだけれど、何回かシェルパを止めてみた。自転車やオートバイ、車、徒歩ででも何十回ここを通ったんだろう、と感慨にふける。
峠から下ってきた際、ここでcoffee break しようと決めていた地点まで来た。
ここは幼い次男を連れて山歩きに来た際、休憩した場所なんだよね。
あ、上画像の方、オーバーパンツがだらしないように見えますが、この日は暑くて休憩中に汗で濡れたズボンをこうやって乾燥させているんです(^^ゞ。
さて、ズボンもある程度乾いたところでシェルパにまたがって走り出す。
脱輪した乗用車のおかげで立ち往生を余儀なくされた上り下りの運転手たちが集まり、「せーの!せーの!」と掛け声かけて持ち上げていた場面に何度も出くわしたよ。何度目かの場面では、脱輪させてしまった運転手に向かって「ヘタクソのくせにこんな道を走るなよ!」と怒鳴っている奴もいたよな(笑)。トンネル工事が始まるよりずっと前の話だから、もう何十年も前のことだけどね。
峠を越えてしばらく下ってきた地点に気になる道があった。実は往路でも「白い道があるな・・・」と気になっていた道だ。恐らく作業道、杉を伐採するために作られた道なんだろうけど、進入できそうなので入ってみた。
まあ案の定すぐに終点が現れた。
はーい、終点だよーん。
よし、Uターンだね。
すぐに人工物だと分かったが、これはないよな・・・。
こういう不法投棄をする連中が後を絶たないから林道が次々と閉鎖されるんだよな。しかも地元の連中がほとんどらしいよ、こういうことするの。だってわざわざ名古屋からここまで捨てに来ないよね?何で平気でこんなことができるのかが理解できないよ、まったく。いい死に方できねぇぞ、お前ら!
何だか最後の最後で今日のツーリングを一瞬にしてパーにする光景に出くわしてしまったが、まあ、それはそれ。
今日1日、出発時にヘタはこいたけど、久しぶりにいにしえの峠を訪問することができて幸せだった。
ありがとう!俺の青春、石槫峠!
自宅着15時15分。走行距離155km。
バイクであれば楽しめるこの旧国道。今この時期はだれもいませんが毎年7月には多くの昆虫写真家が訪れます。キリシマミドリシジミという美麗チョウが舞うポイントなんですね。翅を開いても4㎝足らずの小さなシジミチョウですが、表が輝く黄緑色、裏面が銀白色のそれはもう美しいもので、日本随一と言っても過言ではないと思います。この蝶、小さいながら実に豪快に空を舞うのでございます。是非、夏の日に訪れていただきたいと願います。
ほぼ廃道になったからこそ生き残った三重県の天然記念物指定
因みにここへはいつも三重県側から2時間ほど歩いて登っております。バイクならあっという間でしょうね。
春信さん、コメントありがとうございます。
鈴鹿山系の一角であるこの辺り、やはり貴重な生物の宝庫なんですね。
キリシマミドリシジミ、初めて知りました。
岐阜・福井県境や奈良県十津川辺り、四国山地、九州等々、分布地図を見てみると生息地がかなり限定的なんですね。
中学生時代から知り得ていた石榑峠も、生態系や地形をはじめ、その他いろいろな角度から見てみるのも奥が深くて楽しそうですね。
今回の投稿のように滋賀県側からならオートバイで県境越えできますよ。
ただしこの辺り、ご承知の通り、夏はヤマビルがスゴイんですよね(^^ゞ。