さて、ダートに突っ込んだローライダーS の運命や如何に????
走り出しはフラットダートで、特に走り辛いことはなかった。
そうしたらすぐにコンクリート舗装に変わり、なんだ、やっぱりね、と余裕しゃくしゃく。
ただし、それも束の間。
再度のダート、ドーン!
まあ、予想通りの舗装・未舗装のパッチワークなんだよな。
ところが、別件もあった。
上画像から再スタートして2つぐらい目の左コーナーでのこと・・・。
少し前方が開けていたため、次のコーナーが見えたのだが、何やら黒い物体が道を横切ろうとして動いている。
?????
あ、クマじゃんか!
ただ、自分でも不思議なくらい冷静に、クマだと認識できた。
なぜだか恐怖感はゼロだった。
そのクマは恐らく成獣ではなく、親離れしてそんなに日が経っていないように見えた。どうだろう、目視で体調1mぐらいだったかな。のっそのっそと谷側へ向かって歩いていたが、こちらとの距離が20mぐらいになった辺りで姿が見えなくなった。
初見から通り過ぎるまで、俺はローライダーS を止めることなく、そのままVツインサウンドを轟かせて走り抜けた。
クマはきっと、Vツインサウンドに驚いて逃げ出したのだろう。
生態系は変わってしまったものの長期にわたる道路工事も終わり、平穏な山の生活に戻って日々過ごしていたが、どこからともなく図太い地響きのような音が近づいてきたんだからね。俺でも逃げるよな(^^ゞ。
ただね、実はそれからしばらく走った休憩時、山間でcoffee break したのだが、どうしようもなく落ち着かなかった。時間差で恐怖感が押し寄せてきたに違いないよな(^^ゞ(^^ゞ(^^ゞ。
クマと遭遇したのはダートだったので、やり過ごした後はとにかく止まらずに走った(結局怖かったんじゃん!)。
ローライダーSを止めてシャッターを押す間もなかったばかりか、所有はしているがもう1年以上使用していないソニーのアクションカム(AS300)も不携帯だったので、決定的瞬間を記録することができなかったことが悔やまれる。
まあ、アクションカムもいいのだけれど、ヘルメットや体に装着するテマも面倒だし、付随する装備をバッグに収納する(していく)ことも面倒。さらにはツーリング前夜、アイテム諸々の充電もある。
自他共に認める(興味関心があることに関しては)、割とマメな人間なのだが、どうもツーリング時に携帯するアイテムはデジカメとガーミンGPSが限界だな。ローライダーS にはこれにダイノジェットモニターも追加されるし…。
やる気はないけど、こんな面倒臭がり屋では「ユーチューバー」にはなれないね(笑)。
再度コンクリート舗装になり、景色が開けた場所でローライダーSを止める。景色もいいぞ。
さてさてこのパッチワークのダート、どこまで続くのだろうか。
ガーミンGPSの走行軌跡では、あきらかに寸断国道の反対側へは向っていない。等高線に沿って北西方向へ向かっている。どうやら県道203号線に通ずる町道?林道?に向かっているのではないか。
あ、またダートだ。
ほぼフラットなんですけど。 フラットでもコーナーでは脂汗(;^_^A。 ストップ&ゴーに神経を使うでよ。 後ろにズリズリズリぃ~とね(;^_^A。
でもこの場所、以前シェルパでの来訪時(2017年6月3日(日))、遠巻きに見えていた道じゃないか?どれどれ、自宅PC内の『シェルパ日記』を見てみると…
あった、あった。やっぱりね。
黄色丸の場所が本日の撮影スポットです。 なるほどね。ますます完抜の可能性が高くなってきたぞ。
さらに上っていくと、いよいよ切通しの峠が出現した。
峠茶屋などないので、一服もせず(クマは追ってきてないけど(;^_^A )、写真だけ撮って再スタートするべか。
ん?お地蔵さんかな。 ありがとうございます、とお礼を言った。 ここからは下りか。 げ!エンジン温度が168℃に! 俺の前に道はない。俺の後に道はできるってか。どうやら既存の林道に連絡するみたいだな。
峠越えしたからには、あとは下りだよね。さすがにもうダートは出てこないだろうな。
それにしても、峠の名を示すものぐらいあってもいいのにな。
あ、少し下ったところに立派な石碑があった。
少し開けた場所に出たので、これから下って行くだろう道が見えた。もうコンクリート舗装でしょ?と目を凝らしてみると・・・
あれ? ダートじゃんか!
しばらく行くと、離合場のような少々幅広な場所に出合う。
だけどさ、もうかなり下って来ているし、ここでUターンはないよな。これ以上は路面もひどくなりそうな気配もないしね(希望的予想(;^_^A )。
もう結構下りてきたよな。 こんな道を走る俺様がオーナーで不満かな?ローライダーS さんよ(笑)。
杣木俣集落出発以降、初めてだ。
再度走り出すと、もうガーミンGPS上では既存の舗装林道上を走行している。ほいほい、やはり完抜してたんだね。
いくつかのカーブをやり過ごすと、辺りの雰囲気も集落が近い様相を呈してきた。
かなり標高も低くなってきて、道もクネっていない。 集落が見えた!
だと思ったんだけど、小さな橋の途上にカラーコーンが…。近づくとそれだけではなく、よくある獣除けの電線が3本横に走っている。
え?通行止とか通り抜け出来ません、なんて看板なかったよね?
今来たダートを戻れってことかい?
いやいや、ちょっと戻りたくないぞ。
そんなことを考えていると、正面県道から軽トラがこっちに向かって走ってきた。
おいおい、電気ビリビリかよ😢 ん?でもグリップが付いてるぞ。 おじさんと協力して脱出! 軽トラのおじさん、ありがとう!
「上から下りてきたの?」
「ああ、そうです。」
「やっぱり通り抜けできるんやな?(おじさん、地元でしょ(笑)。)」
「2~3年前に来た時は工事中だったんですけど、いつ開通したんですか?」
「あ~いつやったかな~去年の年末…、いや、おととしの年末やったかな~」
「ああ、そうなんですか。」
「これぇ、向こうの瀬戸の方はまだ誰か住んどんのかい?(だから、おじさん地元ですよね(笑))。」
※瀬戸集落は今回のダートの登り口集落である杣木俣の南に位置する集落である。今回走破した林道が完抜していなければ、一旦戻り、瀬戸集落から入って行く林道で高倉峠を目指し、冠山林道(国道417号線)に抜けて徳山ダム方面へ下りて行こうと考えていた。
「ああ、まだボツボツ住んでるみたいですよ。(俺は愛知県在住なんっスけど(;^_^A )」
「そうか、俺もいっぺん走ったろか思てるんやけどな~。今日走ったろかな、ハッハッハッハぁ~。」
そう言いながら獣除け電線を外しにかかったので(やっぱりこのグリップは絶縁体で線を外すときのものだったんだね)、「ああ、私やりますよ。」と手を伸ばそうとすると、「あ~、ええ、ええ、どうせ俺はまたすぐに戻ってくるんやから。」って、瀬戸集落まで行くんじゃなかったの(笑)?
まあいいや、本日唯一の人とのコミュニケーションがとれたから(^^ゞ。
ということで、
見事完抜き!!
でっせ、旦那。クマにも遭遇したけどさ(;^_^A 。
俺なら声掛けないな(笑)。
さて、県道203号線に出てどうするか。
これは寸断国道476号線の北側の状態も確認するしかないっしょ。
一旦通り過ぎたんだけど考え直してUターン。 おいおい、ここにこんな高規格道路必要かい? ハハハ…それっぽくなってきたよん💛
ということで、画像も多いし、その3に続きまーす💛