寒さと雨の国道341号線でヌレネズミと化した昨日の玉川温泉到着劇だったが、その後の極上温泉で完全復活することができた。
目覚めてすぐに確認したのは、もちろん空模様。
部屋にテレビはないから、窓を開けて空を見上げる。
最高だ。
昨日とは打って変わって晴天。
朝食にはまだ早いので、昨日到着時にそのまま車体カバーをかけたローライダーS を見に行く。
濡れた上からカバーをかけたので、中の濡れた各カバーは乾燥するはずもなく、そのままの湿った状態だ。
まあ、車体カバーが無ければさらにバッグの中も浸水していただろうから、被害を最小限に防いだってことになるか。
この状態でできることと言えば、車体カバーを畳んで専用バッグに収めるぐらいだ(^^ゞ。
まあそれでも濡れたカバーを外し、細部を確認していくと・・・。
さあ、朝食の時間だ。食堂へ向かう。
連泊なら朝食前後に一風呂浴びるところだし、地熱の「岩盤風呂」も体験したかったのだが、チェッアウトの10時まであっという間だった。
最初からここ玉川温泉ではチェックアウトぎりぎりの時間でいいと考えていたため、予定通りと言えばそうなのだが、こんなに時間が早く過ぎるとは想像できなかった。
やはり、この温泉は再訪すべきだし、その折は必ず連泊だな。東北のどこの地にも行かず、この温泉でゆったりとした時間を過ごすのだ。
何を慌てていたのか、アクションカムを回すのを忘れてしまい、温泉郷を出てから気が付いた(-_-;) 。
17歳の時に400㏄のオートバイで岐阜県多治見市まで行ったオジサンの姿をカメラに収めることができなかった(笑)。
温泉郷を出てすぐのところで、あらためて出発の場面を撮ることにした。
ここら辺は、 すべて、 原生林。
オドメーターの40,000km達成が近い(結局ジャスト時を見ることはできなかったけどね(笑))。
さあ、東北ツー4日目、行きますか!
いたるところが、 撮影スポットとなっており、 すべてをカメラに収めようとしても、 到底無理な原生林。
八幡平を含め、ここ玉川温泉辺りを走るのに丸1日あっても足りないぐらいのスケールなのに、10時にチェックアウトして津軽半島龍飛崎を目指すというのは、距離だけ考えれば可能かも知れない。
ただ、昨日の悪天候と、本日の天気予報(津軽地方は曇り時々雨)を勘案すれば、ちょっと困難なような気がしてきた。
ただ、取り合えず時間短縮のために高速人に変身しなければならない。
11時少々前に、鹿角八幡平ICから東北自動車道に乗った。
ところがここで痛恨のミス!
順調に走っていたと思いきや、何故か知らないうちに秋田自動車道にスイッチしていた。
「青森」の案内板を見過ごしたようだ。
釈迦内SAまで行き、同SA内でUターンすることができたので、再度上り線で東北自動車道に戻る。
この時点では、まだ龍飛崎へ向かうつもりでいた。
向かうつもりで走っていたのだが・・・
しばらく行くと、岩木山を周遊する道路(県道30号線、岩木山環状線)の東側にスイッチすると、同山が眼前に迫って来た。
山頂が隠れているね。それにしてもさすが青森、 広大なりんご畑が広がっている。 こうやって時折晴れ間が見えてくるのだが…。麓はほとんどがりんご畑だ。
岩木山環状線の北側へ回り込んでまもなく、いよいよ曇り空から落ちてくるものが落ちてきた。
昨日に続き、またしても雨。
時折り晴れ間がのぞいていたから何とか行けるのかと思いきや、無情の雨である。
バッグ類もまだまだ乾かぬ内に、再度カバーを装着すべく路肩にローライダーS を止めた。
のんびりとトラクターが走って行く。 合羽は保険のつもりだったんだけどね…。
もうかなり気が萎えてきた。
時刻はまだ13時チョイ過ぎだが、ここから津軽半島龍飛崎へ向かい、同半島を一周して青森市内のビジホテに到達するというのは、かなり時間的、精神的に余裕が無くなるのではないか。
走破できない距離ではないが、今回のミッションの1つである、故 安保 徹 氏の出身小学校「三厩小学校」を一目見るということもある。
せっかく風光明媚であろう津軽半島周遊路も、この天候では魅力が半減するのではないか。
まあ、どんより曇ったところも日本海、東北、津軽、といったイメージに合致するのかも知れないけどさ…。
よし、ここは勇気ある予定変更だ。
本日の津軽半島龍飛崎へのルートを取りやめ、今日のお宿、「ルートイン青森中央インター」へ早目のチェックインにしよう。
津軽半島は明日走ろう。
国道101号線にTの字でぶつかり、右折して五所川原市中心部に向かう。
16時前には本日の宿に到着しそうなので、かなり精神的に余裕ができ、リラックスして走行できる。いつもならカチンと来る割り込みや、ちょっとした信号渋滞にもイライラしない。市街地の風景を眺めながら、ゆったりとドコドコ走ることができている。
やっぱり勇気ある予定変更は正解だったな。
そんな青森県五所川原市街地で…
突然現れたミュージアム(笑)。
あ、そうか、彼はここの出身か(笑)。
♪~生まれ青森五所川原 いっぺん来てみなが~♬(吉幾三 「おら東京さ行くだ」)
だったよね(^^ゞ 。
青森県出身と言えば、太宰 治もそうじゃなかったかな?(翌日、龍飛崎付近で記念碑に出合った。)
※【追記】やっぱり青森県出身だ。しかも現在の五所川原市。
しばらくして、いつものように、いい加減国道走りに飽きてきた頃、ちょうど国道7号線との交差点付近に公衆トイレを発見。
小腹も空いていたので「中」休止だ。
14時20分、青森県青森市浪岡の公衆トイレ駐車場で遅い昼食をとる。 津軽半島は明日だね。
平日ということもあり、交通量はかなり多め。平日に大きな荷物を積んで走る真っ黒な大型オートバイが珍しいのか、ほとんどのドライバーや歩行者に凝視される(^^ゞ 。
いえいえ、私こう見えてもサラリーマンっすよ。現在リフレッシュ休暇中でして…なーんて説明を必要とする場面には1度も出くわさなかったですけどね。
宿へのルートをスマホとツーマプで確認し、再スタート。
もうすぐ目と鼻の先だ。
途上、あれだけ確認したのに住宅街に入り込んでしまい、下校途中の小学生諸君にガン見される(;^_^A 。
あ、そっか、平日だもんね。
今回の旅では、普段は走らない平日が日程のほとんどを占めていたので、こういった小学生の登下校姿で平日を認識することが多々あった。
また、それと同時に、こんな8日間もオートバイで出かけることができている自身の境遇に幸せを感じ、現在の自分を支えてくれている家族や友人、すべての人々に感謝の念を抱かざるを得なかった。
15時20分、本日の宿に到着。
まあ、ゆっくりしようぜ。
そんなに疲れていないようでも、疲れているんだよな。
荷物を降ろし、ジャケットやオーバーパンツ、ブーツを脱いで煙草に火をつけると、ホッとするのと同時に体がズシりと重くなる。
遠くに見えるのは津軽半島だね。
明日必ず行くぞ、龍飛崎。
あれ?避雷針を支える数本のワイヤーロープに何か物体が?
カラスではなさそうだな。君は誰?
名知れずの鳥君、今日俺は龍飛崎を断念したんだよ。
君にはそこから津軽半島が見えるんだろうね。
今からでも龍飛崎へ飛んで行けるよね。
そうだ、先に行って待っていてくれてもいいよ。
必ず行くから、龍飛崎。
って、何を感傷的になってんだ?
いや、これもロングツーリングの成せる業なのかな(^^ゞ。
何やかんやしていたら、あっという間に津軽半島の向こう側に陽が沈んでいく。
あ、あんまりマッタリしていられないぞ。
買い出しに行かなきゃ。
ユニットバスに入る前に買い出しを終えておくのが定番のスタイル。
入浴後はもう一歩も外に出たくないからね。ビールも飲みたいし(^^ゞ。
超経済的な食事。
ローライダーS のガソリン代の方がお高いな(;^_^A 。
毎日似たようなメニューっすね。でも、これで十分。
買い出しに出た際、カバーを被せておいた。
さあ、NHKやスマホアプリの天気予報では、明日からずっと晴れマーク。
否が応でも期待が膨らむ。
津軽半島はどんな姿を見せてくれるのか。
本日の走行距離 223.8km
東北ツーリング7泊8日。第5日目 < 青森県青森市 ~ 津軽半島 ~ 青森県八戸市> 2020年10月27日(火) へ、
つ
づ
く
(^^)/~~~
おはようございます。
紅葉が綺麗ですね。
なかなかの東北の雰囲気が伝わってきます。
色々な人達の協力がないとロングツーリングは出来ませんから感謝と、普段からのオーナーさんの人柄ですね。
またの続き楽しみに待ってます。
服部さん、コメントありがとうございます。
中々スピード感のあるアップができませんが、何とか続けていきたいと思いますヽ(^o^)丿。