思いもよらぬ(道路情報で調べてOKだったのに・・)通行止。さて、どうする、俺・・・。
あと1時間位でキャンプ場に到着予定だったのだが、酷道425号線が通行不可となると、大きく迂回しなければならない。
Uターンし、ツーマプでルートを確認する。
酷道425経由なら、ここからキャンプ場まで距離58.6㎞、時間1時間25分(グーグルマップによる)なのだが、迂回ルートでは、距離96.5km、時間2時間10分となる(同)。
距離にして1.6倍、時間では1.5倍となる。予定では15時半ぐらいにキャンプ場着としていたのだが、迂回ルートでは17時頃着となるだろう。
それでも他にルートがない以上仕方あるまい。
天気予報外れの寒さの中、とにかく無心で飛ばす。国道311・168号線は信号もほとんど無く、高速走行できるので(速度はナイショ💛)、概ね想定内でキャンプ場までたどり着くことができた。
キャンプ場入口がなかなか見つからず同じ道を2週してしまったが、これで一安心だ。
管理棟で受付をした際、管理人の方が言っていた。
上天気になるって天気予報は言っていたのに、とんでもない天気になったね。冬に戻ったみたい。さっきまで・・
雹が降ってたし⛄
やはりそうか。この冷え方は尋常じゃない。
受付を済ませ、移動しようとすると、背後からオートバイが1台入って来た。大阪ナンバーの荷物満載ハンターカブだ。ハンターカブは本当に売れてるんだね。街中でもツーリング中でもよく見かけるし。
「あ~めっちゃ寒いな。指がかじかんで(受付票が)書けへんわ。風もスゴいな、ほんまに。」、ですって。
少しでも超強風を避けるべく、最初は大木の陰にテントを設営しようとしてシェルパを止めたのが17時過ぎ。そこから荷ほどきをして17時半ぐらいから設営開始。
ところが17年ぶりに設営するテントなため(6~7年前に次男とこのテントでキャンプしたことはあるが)、全くもって要領を得ない。しまいには取説片手の作業となってしまう。
やっとインナーシェルが出来上がったと思った瞬間、突風でシェルが飛ばされた Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)/⛺
何だか最近突風によくモノを飛ばされるな(;^_^A
先月ヤラレタばかりなのに_| ̄|○
この超強風では大木も風よけにはなり得ないと判断し、再度設営場所を探すことにする。
十津川の河原、谷瀬につり橋の真下にあるこのキャンプ場はとにかく広いのだが、それだけに超強風を避ける場所が見当たらない。こじんまりとしたバンガローは点在しているのだが、何だか意地でもテント泊がしたい(今から思えばバンガロー泊に変更しとけば良かった・・)。
それでも再度辺りを見回し、もうここしかないだろうという洗面所裏に再設営することにした。
シェルパを移動させ、飛ばされたインナーシェルを片手に超強風にあおられながら場所移動。
再度設営を開始するも、辺りはもう暗くなってきた。ヘッドライトを装着し、依然として取説片手に設営に挑む。場所移動しても超強風は容赦なく吹き荒れている。それでも先の大木の陰よりは若干マシになったか?ぐらいの変化しかない。
それにしてもフライシートが上手く装着できない・・。
よくよく見てみると・・・
何と前後が逆 Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)/
再度ロープやペグを外し、ふりだしに戻る_| ̄|○
↓強風の様子(動画)(これでも現地の様子は伝わらないけど)↓
指先や足先がしびれるほどの寒さの中、鼻汁も垂らしながらやっとのことでテント設営が完了する。
相変わらずの超強風と寒さだが、テント内に体を入れると、若干寒さが和らいだような気がした。安堵感もあったのだろう。
それにしても、肝心のお湯が一向に沸騰しない。ガスボンベが空なのか?一旦ストーブから取り外して振ってみたが、まだ残量はある。
そうか、これが俗に言う寒さで火力が弱るってことか。おまけに超強風が故、まともに炎がコッヘルに当たらない。※翌朝同じボンベを使用したが、速攻で沸騰した。
時刻はすでに20時50分(;^_^A 。お湯がなかなか沸かないので、それまでに他の食材はすべて平らげてしまった。残るはインスタントの「トマトなすスープ」のみ。沸騰しきれなかったお湯を注ぎ、胃袋に流し込む。一口二口目までは冷ましながら飲んだが、それ以降すぐに冷めてしまった。
たき火で暖を取ろうとしたが、この超強風では上手く炎も育たず断念。もうこうなったら寝るしかない。
さあ、寝るぞ。きっと翌朝は上天気に違いない。
①シュラフシーツ(ナンガ製)、②シュラフ(モンベル製)、③シュラフカバー(ナンガ製)の重ねスタイルにし、自身はウール下着上下(ワークマン製)に、下は冬用登山パンツ(モンベル製)、上はライトダウン(モンベル製)の姿。
22時、強風の勢いは一向に収まらなかったが、ヘッドライトをOFFにした。
zzzzzzzzzz・・・・
が、しかし!
この後、1時間もしない内に寒さに震え出した🥶🥶🥶
やはりシュラフの形式が問題だったか・・・
このタイプのシュラフは、「ダウンウエアなどと組み合わせて使用する超軽量スリーピングバッグ。みぞおちから上部はダウンを入れずに、生地のみを使用した構造で、大幅な軽量化を実現。首元のドローコードを絞ることで、暖まった空気の放出と冷気の侵入を防ぎます。少しでも荷物を軽くしたいアルパインクライミングなどに最適です。『夏の縦走などに適した』軽量・コンパクトなモデルです。(モンベルHPより)」
俺のは【快適温度】 9℃【使用可能温度】 4℃ のもの。
結局「夏物」なんですな・・・。
いくらシュラフシーツやカバーを重ねようと、大元のシュラフが夏用では意味がないんだな。
こんな誤認識のおかげで、この後朝まで、1時間置きに寒さで目が覚める。それでも下半身はダウンが入っているためか許容範囲温度を保っていたようだ。問題は上半身。ライトダウンだけでは冷えてきたので、Powerageのライディングジャケットを着てシュラフに潜り込んだ。
そしてウトウトしたであろう約1時間後、再度寒さで目が覚める。もうこれ以上着るものがない。しばし寝ぼけ頭で考えた。そうだ、オーバーパンツのインナーを両腕に通そう・・・。
こんな拘束されたような姿になっても寒さは解消されず、最終的には寒さでガタガタと体が震えていた。こんな経験は生まれて初めてではなかったか・・。
それでも生きて翌朝を迎えることができたのであった。
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