寒さで1時間おきに目が覚め、最終的にはガタガタと震えていた夜を過ごし、翌朝7時前に目が覚めた。
そう、生きていた。
最後はこんな格好(オーバーパンツのインナーを両腕に装着)でシュラフに潜り込んでいたんだよね(;^ω^)/
昨夜からの寒さで頭痛がする。就寝前からだ。
インナーシェルのナイロン地が明るく眩しく光っていて、すでに太陽が昇っていることが分かる。
昨夜前後の位置を逆に張ってしまい、何度か張り直したフライシートのジッパーを開ける。テント泊ではこの瞬間がたまらなく好きだ。
冷えた外気を思い切り吸って深呼吸する。昨夜の超強風はすっかり鳴りを潜め、まるで何事もなかったかのような、静寂さに包まれた朝だ。
生きているぞ、俺・・。
昔からテント泊をした翌朝には必ず感じてきたことなのだが、今回は今までにないような、至極実感を伴った、それこそ死生観に通ずるようなテント泊だった。
小用を足すついでに、辺りを少しだけ散策する。
まさしくつり橋の真下のキャンプ場っすね。
あ!大阪ナンバーのハンターカブのオヤジ、あんなとこにちゃっかり設営してたんだ。
さあ、テント泊の朝はこれ。
とっておきのcoffeeを入れようではないか。
うめぇ~!!
誇張抜きで、今までで一番美味いcoffeeだ。昨夜の状況が状況だっただけに、「生きている喜び」というエッセンスも加味されているのだろう。この一杯のcoffeeを口にすることができただけで、今回のキャンツーが成功裏に終わったと言っても過言ではない。
昨晩の残りのマーガリン入りロールパンにスライスチーズをはさみ、それを2個だけ食して朝食は終了。あ、あおさ入り味噌汁も飲んだっけ。
気温も徐々に上昇してきたようだし、テントの撤収作業に入ろうか。
気温は徐々に上昇しているものの、日陰ではまだ冷えているので、日の当たる場所に移動して作業を続ける。
1時間強でテント撤収と荷造りを終える。
さあ、第2日目はどんなtripになるかな。
11時ジャスト、17年ぶりのテント泊にして強烈なインパクトを還暦間近の俺に刻んでくれた、極寒テント泊の地を離れた。
さて、本日のルートはどうしようか。
今回のRideはテント泊がメインなので、その後の予定はまったく決めていない。もう一泊することだけは確実だけど。
昨日酷道425号線の迂回ルートで北上してきた国道168号線を南下する。気温もどんどん上昇し、最高のRide日和。
ちょっと国道から逸れてみる。
分け入ろうとした道は全面通行止だったけど(;^_^A
時刻は正午。もうここから林道だの険道だのは分け入る気もない。何と言っても昨晩が昨晩だったからな🥶🥶🥶
今晩はゆっくりビジホテのベッドで熟睡だぞ。絶対に<(`^´)>
熊野大泊ICから紀勢道に乗り、実家の志摩までカッ飛ぼうとも考えたが、結構距離もあるし、肝心の宿泊先が見つからない。民宿や旅館の気分じゃないからね。
ここらの民宿や旅館は、観光客用に魚介類がふんだんに盛り込まれた食事を売りにしている宿が大半だ。しかし、こちとら幼少期から(下手すると離乳食期から)新鮮な志摩の海の幸を口にしている身なんで、ちょっとやそっとの魚介類で大枚をはたくわけにはいかない。
事実として、今まで志摩産以外の魚介類を食して、「これは美味い!」と唸ったことはただの一度もない <(`^´)>
急に海岸線沿いを走りたくなり、紀勢道を新鹿ICで下りる。国道311号線から外れ、どんつきの小さな漁港でUターン。
そろそろ宿を決めないとね。
明日は志摩の実家へ寄り、ちょっと早い彼岸参りを済ませたいので、あまり志摩半島を北上するわけにもいかない。
結局、伊勢自動車道勢和多気IC近くのビジホテに宿を取った。っていうか、そこしかなかった(;^_^A 。伊勢や松阪でも良かったのだが(そっちの方が選択肢が多いよね)、過去何度か宿泊歴のある場所にしたのだった。
さあ、17時前にはお宿に到着できるぞ。
尾鷲市までリアス海岸を縫うように走り、尾鷲北ICから再度紀勢道に乗る。同道を勢和多気ICで下りれば、宿までは10分ほどで到着。
あ~この瞬間もたまらんぞ ヽ(^o^)丿
昨日寒すぎて飲めなかった缶ビールを冷凍庫に入れ、すぐ隣のローソンへ買い出し。戻って来てすぐにバスタブに湯を張る。
バスタブに浸かり、しばし寒さで震えた昨晩に思いを馳せる・・・・。
天国♨と地獄⛺だなぁ~ヽ(^o^)丿
でも・・・と考える。昨夜のあのテント泊があったからこその安堵感や幸福感ではないか。本朝の coffee も最高に美味かったじゃないか。
そう、テント泊をすると、日常の生活がいかに恵まれているのかが実感できるのだ。
いつまでも熱々の極楽湯に身を沈めていたいのだが、冷蔵庫には冷えたビールが待ち構えているぞ・・・🍺。
風呂上りには速攻で🍺を飲み干し、コンビニ調達の食材を食し、早々とベッドに潜り込んだ。
真新しいシーツに覆われたマットレスと羽毛掛け布団にはさまれたなら、深い眠りに入るまで大した時間はいらなかった。
21時前には寝落ちしたのだと思う zzzzz 。
第3日目、最終日に、
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