道迷いが「災い転じて福」となった。
朝8時半頃自宅を出発。
まずは定番三重・滋賀県境の石槫峠を目指した。
今日は天気予報通りの晴天。2~3日前の3日連続の雨が嘘のように晴れ渡り,気温も20℃近くまで上昇しそうな気配だった。
全長5km近い石槫トンネルを,三重ナンバーのスズキのハーレーもどき(車種不明)と同じく同県ナンバーの青いローライダーの後ろに付いて抜ける。
スズキさんはあきらかに後続の俺を意識した「熱い」走りをしているようで,クソデカい車体(車種不明)をギリギリまでバンクさせて走っている。
青いローライダーさんはこれまたオイラを意識しているのか,何度も右ステップの辺りを気にするように(あきらかに何も不具合がなさそうなのに)走ってはる。
まあね,俺にも経験がないとは言わないけど,あくまで自身のペースで楽しんで走ればいいと思うんだけどね。
やっぱ後ろに付かれると(間違っても俺は煽ってなんかいないからね!)「抜かれまい。」としてペースを上げてしまうのがライダーの性なんですかね。
でもね,1580ccの青いローライダーに対して(すいません,スズキはチョット置いといて(笑)),オイラのローライダーS(2017FXDLS)は1801ccなんっすよ。
<2.54cm×2.54cm×2.54cm×110cu.in=1802.57cc。何で1801ccなんだろう??>
登りでもトンネル内のストレートでも,アクセル一捻りで一瞬にして追いついてしまうんですね(自慢(笑))。
この図太いトルクで加速していく感覚を常に得たいがために,このローライダーS(2017FXDLS)を選択したんですから,ハイ。
同じ単車乗り同士,決して煽ったり嫌がらせをしたりしたわけではないが,スズキ(車種不明)と青いローライダーはトンネルを抜けて少々のところにある道の駅に逃げ込んで行ったとさ(笑)。
さあ,名神高速八日市ICから栗東ICまでワープした後,県道12号線で南下して,何年か前にエレグラ(2010FLHTC)で走った京都府道5号線を目指す。
ところが国道307号線で信楽を過ぎた辺りで勇み足的に三桁県道を南方向へ折れてしまった。
まあね,いい雰囲気の三桁県道(滋賀県道138号線)だったから先週のスーパーシェルパ(2004)でのツーリングではないけれど,臨機応変,心の動きに合わせて進路変更をしていくのもツーリングの醍醐味ってか。
ところがハンドルバーに設置してあるガーミンGPSMAP64Sの液晶に映し出される走行軌跡は,お目当ての京都府道5号線から離れていくばかり。
路肩にローライダーS(2017FXDLS)を止めて持参のツーリングマップルとGPS液晶を照らし合わせてみるも,当該地点から府道5号線への横断的な道が皆無(汗)。
それでも気を持ち直して再度ツーマプを見ると,白抜きの細かい道が国道163号線に向かって蛇行しながら走っていた。
「明るい舗装林道」とのツーマプ記載もあるし,ローライダーS(2017FXDLS)でも行けるだろう走り出した。
「林道三国越線」,これがこの舗装林道の正式名称らしい。
三国とは,山城(京都)・伊賀(三重)・甲賀(滋賀)を指すのだとか。
あいにくツーマプに表記のある「眺望良い」のビューポイントに行くことはできなかったが,結果的に,まあ楽しむことはできた。
ただしこの舗装林道,スーパーシェルパ(2004)ならもっと楽しめただろうな。
ローライダーS(2017FXDLS)でも走れたので絶望的な道ではないが,タイトなコーナーが多すぎて(林道だから当然だ)1801ccのトルクを発揮する場面がほとんどない。
1・2速,せいぜいたまに3速を使う程度。
スーパーシェルパ(2004)なら軽い車体をヒラヒラさせながらトコトコと走らせることができただろう。
そもそも300kgを超えるようなオートバイで走る道ではない。その証拠にすれ違った数台のオートバイは250cc以下ばかり。白人が乗った自転車にも遭遇したし(笑)。
ここでいつものスタンディングランチ。
ランチ中に白人の駆るロードバイク2台が目の前を通り過ぎて行った。
二人共笑顔で手を上げて挨拶していったが,そのうち2m近くあるような一人の白人はローライダーS(2017FXDLS)と俺を交互に見ながらさらにもう一回挨拶したよ(笑)。
茶畑が広がる明るい場所に小さな集落が見えてきた。
そこから少しクネクネ道で標高を下げていくと,斜めに滑り落ちていくような感じで国道163号線へ出た。
予定していた府道5号線と国道163号線が交差する場所より東へ4kmほどの地点に出てきたわけだ。
さあ,あとは木津川沿いに国道をひた走り,名阪国道伊賀ICから自動車専用道路に乗って名古屋まで2時間とかからない。
走り出してすぐに木津川を渡って柳生へ抜ける府道5号線の標識に心が揺れた(?)が,心を鬼にして伊賀ICを目指した。
予定外の舗装林道に迷い込んだものの,初めて走る道で新鮮さを感じることができ,
総じてよい一日を過ごすことができた。
オートバイの旅は,いつも刺激的で楽しい。
総走行距離 約280km