先週末(6/20(土))、福井方面へローライダーS でツーリングに出かけたのだが、停車時「メインスイッチを切ってもエンジンがすぐに止まらない」という現象が出現した。
頻度は2~3回に1回ぐらい。
翌日(6/21(日))朝から洗車をしたのだが、乾燥がてらGSに行った際は正常に停止したものの、帰宅時は同症状出現。
気持ち悪いよね、メインスイッチを切ってもエンジンがすぐに止まらないのって。
ということで、困ったときのショップ頼みはいつもの社長のところ。何度も言っているが、もうハーレーのことはここしかないよな。かれこれ年数にして30年、台数にしたら現在のローライダーS で3台目のハーレーだけど、初代ローライダー (2000FXDL、購入は某Dラー。) からお世話になっている。シェルパのETCもここで組んでもらったしね(^^ゞ。
週末明けの6/22(月)、社長のところへ電話した。
症状を話したが、開口一番、「ちょっとそういったケースは初めてですね。」との回答だった。数名の知り合いのメカニックにも聞いてみるとは言ってくれたが、なかなか不安を払拭するまでには至らなかった。
まあついでだと、ダメ元で購入先の「あの」Dラーに電話した。
最低のオヤジ店員も退職したそうなので、電話自体に抵抗はなかった。電話口に出たのもメカニックだったため、正直に症状を話した。
すると即答で、
「あー『ランオン』ですね。」、と。
恥ずかしながら初耳だったため、電話口で語られる専門用語混じりの説明を素直に聞いてみた。要するに、原因としては…
①燃料が薄い(チューニングしたのに?)
②プラグにカーボンが付着している(イリジウムでっせ。)。
③シリンダー内にカーボンが付着している(他に不具合は出てないのに?)。
対策としては、
①再チューニング。チューニング店が誤って他車種のプログラムを組んだ可能性がある(?)。※社長のこと褒めてたじゃん。あ、俺がどこでチューニングしたのか忘れたんだね。
②標準プラグに交換した方がよい。
③オイルクーラー装着。オーバーヒートしている、してしまう可能性が高い。
であった。
メカニック自身がエボ(キャブ車)でランオンを起こし、焼き付かせてオーバーホールした経験があることも語っていたが、それは事実なのだろう。さらに不安が高まった体験談でもあった。
同日夕方、念のため上記メカニックの話を社長のところへメールした。
数時間後に社長から返信が来た。
①最近のバイクでディーゼリング(社長はこっちを使う)は非常に考えにくい。
②ディーゼリングは不規則な点火でかろうじてエンジンが回り続けるので、音を聞けばすぐに異常だと分かる。
③10年ぐらい前に1台だけディーゼリングを起こしたスポーツスター(走行約3万km)を見たが、新車時からレギュラーガソリンを入れ続けていたことが原因だった。エンジンを開けたら、ピストンヘッドやシリンダーヘッド、バルブなどカーボンが堆積してボコボコだった。
④ディーゼリングの原因は、ほぼエンジン内のカーボンの堆積であり、燃料が薄いことではない。
⑤プラグも関係なし。最近のエンジンでカーボンが積もったプラグなど見たことがない。
と詳細な内容だった。
社長はさらに、確認事項として、
「スイッチをオフにしてエンジンが停止しない時に、メーターやインジケーターのランプが消えているかどうか確認してみて下さい。」と最後に書いてくれていた。
すぐに返事をくれた社長に感謝し、俺もすぐに返信メールを送った。
①『ディーゼリングは不規則な点火でかろうじてエンジンが回り続けるので、音を聞けばすぐに異常だと分かる。』について、俺の「回り続ける」症状では、正常なアイドリングが継続している状態であり、不規則ではない。
②エンジンからの異音も皆無。
③ただ、スピードメーターやインジケーターのランプの状態は確認していないので、今度注意深く観察する。
④プラグについては、初代ローライダー (2000FXDL) からエレクトラグライドクラシック (2010FLHTC) 、現在のローライダーS (2017FXDLS) の歴代ハーレーではすべてイリジウムを使用しており、不具合は今まで1度もない。
以上を綴った内容のメールだった。
3日後(6月25日(木))の夜、社長から携帯に連絡があった。
数名のメカニックから回答をもらったが、誰一人「これが原因だろう。」という者がいなかった、とのこと。ただ、対策として、
①パワービジョンのプログラムを一旦ノーマルに戻してみてはどうか。
②パワービジョンのモニターでエラー履歴を表示させて、その画像をメールで送ってもらうことはできないか。
とのことだった。
①はできるが、②の操作手順の記憶が曖昧なので(^^ゞ、6/27(土)、ツーリング帰りにショップに寄らせてもらうこととした。
6/27(土)、三重・奈良・京都の県道綴りで約300㎞走り、予定通り社長のショップへ立ち寄った。
この日はなぜか、1日を通して上記症状が1度も出なかった。
帰宅時を含めて計8回エンジンストップ動作をしたのだが、1度も出現せず。怪しい症状も皆無。どうなってんだ?
朝出発前に、約10,000㎞走行したイリジウムプラグから標準プラグ(メンテナンスパック付属品)に交換したせいか、逆に調子が良いと感じたぐらいだった。
また、ツーリング途上で社長からのアドバイスを思い出し、パワービジョンのプログラムをパワーモード⇒ノーマルモードに戻し、さらに社長オリジナルのdoco eco モードに入れ替えることもした。
PVモニターに車載コンピューターの不具合履歴を社長に表示してもらったところ…
1行だけ不具合表示が出た。
何でも『スピードメーターに行く信号の接触不良』だそうで、よく出る表示内容だとか。
バグなのか何なのかをコンピューターが感知して、「すぐにエンジンを止めたらダメだぞ!」という命令を出したんでしょうけどね…、と。
ただし、その信号はコンピュータが感知するものなので、その信号が出る原因はよく分からないとのことだった。
うーむ。物事には必ず原因があるのだろうけど、経験則から、当該表示の不具合が原因で大きな問題が出ていないのであれば、一先ず安心してよいのだろう。
また、調子が悪い車両だと、この不具合履歴に10行以上の表示が「ダダダダァ~って出てきますよ(笑)」、とも。
社長、その人の身になると笑えないっすよ!明日は我が身かも知れないっすからね(^^ゞ。
再度「あの」Dラーとのやり取りを話そうとすると、社長の方から、
①ランオン(ディーゼリング)の場合、メインスイッチを切った後は、ガックンガックンといった、通常では到底あり得ないアイドリングになるので、すぐに異常だと分かる。
②(本朝交換したイリジウムプラグを持参したので見せると)「イイ色じゃないですか。絶好調ですよ。今時のプラグで『きつね色』なんてありえませんからね。」、と。
③〇〇さん(俺)ような走り方だったら、ランオン(ディーゼリング)なんて起きませんよ。
と言われ、最後に、
「あまり心配しなくてもいいですよ。」
と言われたのだった。
ということで、「あの」Dラーには一時だけでも翻弄されたものの、これでまた一つ学習できたことにかわりないね。
めでたし、めでたし。
それにしても「あの」Dラーのメカニックもさ、車両を購入してもらった客から相談されているのに、車両も見ずに断定的な結論だけ言ってくるっていう対応はどうなのかね。
俺なら、『そうですか、ちょっと電話だけだとはっきりしたことが言えませんので、一度車両を見せてもらえませんか。お預かりすることになるとは思いますが、調べさせて下さい。』って対応するね。
っていうか、これが普通の対応だろうよ。
長い目で見れば、その先の利益につながっていくことになるからね。
おはようございます。
不定期に出てくる不調症状は悩まされますね。
昔の車でしたらコンピューターなんてものがなく、単純な構造で、故障個所も分かりやすかったですが、最近の単車といい、車も何もかもコンピューター制御でいじれることが出来ないですね。
以前ですが、いつも違うガソリンスタンドで給油したら、ノッキングが発生し、色々とみてみましたが、どこも異常がなく、最終的にガソリンを入れ替えたら直ったということがありました。
では、また、ランオンの原因がはやくわかると良いですね。
服部さん、コメントありがとうございます。
やっぱりキャブ車の方がいいですよね。
コンピューターなんかで制御されたら、パソコンと同じで得体のしれないバグやら何やらでフリーズされると訳が分からないですかれね。
結局原因が分からないまま再起動したり、電源を入れ直したりしたら何だかわかんないけど復活した、みたいなのは後味が非常に悪いです。
ガソリンについても、数日前の報道のようなことがあるので信用できませんね。
「ランオン」ではなさそうなので一先ずホッとしていますが、1日だけ起きた不具合の原因が分からないので、スッキリはしていません(^^ゞ。