『父ちゃん、水が止まらないんだけど』(-_-;)
そんなことないだろようよ・・
夕食を先に終えた次男が台所であたふたしている。まだ食べかけの夕食を中断し、どれどれと台所に向かうと・・
何だこれ?混合水栓のレバーが水側だけ元に戻らないのだ。とりあえずシンク下の元栓を閉める。そのまま放置するわけにもいかないので、簡単な工具を出してきてレバー下のカートリッジを外すことにした。
ところが、それがどうやっても取り出せない。挙句の果てにプライヤーで傷つけてしまった金属部分で左手親指と薬指を切ってしまい出血 (-_-;)。
おいおい、今夜は22時前には寝ないといけないんだぜ!
そう、明日から奈良県十津川村へ1泊キャンツーに出かけるんだぞ!今年3月に寒さで1時間おきに目覚めてほとんど眠れなかった「つり橋キャンプ場」のリベンジに行くんだぞ!
この週末を楽しみにして、何日も前からキャンプ道具を準備していたんだよ・・
う~ん・・仕方ねぇか・・自宅台所混合水栓トラブルと自身の左手切傷から、ご先祖様の『キャンプは中止』のお告げと理解し(?)、急遽リベンジキャンツーは中止と決めた_| ̄|○
混合水栓は給湯栓の開閉だけで水が出るように応急処置をし(火傷防止のため給湯器のスイッチを入れないように家族へ指示出し)、自身の切傷は・・まあクラッチレバーを握る位はできるだろうと。
この自宅状況を放置し、キャンツーを強行するわけにもいかないだろう。丸2日の留守中、混合水栓で別の不具合が出る可能性もある。ちょっと残された家族ではどうにもならないだろうし、よくある「水回りの救急車」ではとんでもない金額を請求されるだろうし。
然らば、いつものように日帰りツーにして、キャンツールートの途上まで行ってみようではないか、と自分に言い聞かせた🏍🏍🏍
ということで、本朝5時に起床。いつものルーティンでライ麦パンを焼いたり云々で昼食準備をし、7時20分、自宅を出発する。
天気予報では今日明日と十津川村でも最高気温が19℃~20℃になるとのことなので、出で立ちはプチ真冬バージョンに留めておいた(これが失策)。ただね、名古屋でもちょっと冷えてるんですけど・・。
国道23号線途上四日市から亀山方面へスイッチし、関ICから名阪国道に乗ろうとするも、寒さに耐えきれず同IC手前のファミマにINN。 coffee をすすり暖を取る。この寒さで19℃~20℃まで気温が上がるのかい?ちょっと懐疑的だよな。
南在家ICで名阪国道を下り、いつもの県道行脚で名張市まで。同市国道沿いのローソンで2回目の休憩。ここでも coffee で暖を取る。まだ気温は上がる気配がない。
名張市からもいつものお気に入りルート。青蓮寺湖から奈良県道28号線で東吉野村へ。県道沿いの公衆便所にて3回目の休憩。
思えばずっと山間をRideしているので、気温が市街地より低いのも当然のことだよな、とここにきて思う(;^_^A ということは、本日の出で立ちはあきらかに失敗なのである。
12時45分、奈良県下市町のコープ到着。一応本日の目的地はここに決めていた。
ここから予定していたつり橋キャンプ場までは40km強、時間にして1時間位なので、買い出し地点としてはBEST。次回リベンジのリベンジ(?)のためにも距離や時間を把握しておきたかったのだ。
さて、この先のルートをどうするか。往路踏襲では能がない。ツーマプやスマホ、ガーミンGPSを眺めながらルートを決める。長らく通行止めになっていた国道309号線が走行可だったので、遠回りして国道169号線に合流することにする(これも失策(;^_^A )。
フルーツロードなる広域農道を快調に南下し、国道309号線に出る。さあ、ここから酷道山越えだ。若干青空が見えているのだが、ほぼ曇り状態で山間は冷えている。こんなの絶対19℃まで上昇しないよな。もう14時過ぎてるし・・。
この国道309号線を走るのもかなり久しぶりだ。正直記憶にない程。国道169号線からの分岐地点は何度も通過しているんだけどね。
行者還トンネルを潜り、適当な駐車スペースで小休止。そう言えば昼飯も食ってないな。絶対19℃まで気温上昇しない曇り空の下、寒さに辟易としながら冷え切ったライ麦パンをかじる。 coffee も入れることも考えたが、ちょっと時間的に厳しいので我慢する。一刻も早く国道169号線に合流し、北上したい。
そう言えば、対向車に1台も遭遇していない。わざわざこんな酷道を走ることもないのか。
一息入れて再び走り出し、かなり標高を下げたところで一服中のCB1100初老の男女タンデムに出会う。手を挙げてきたので通過しながら返すと、何やら話しかけてきた。
ローライダーS ならUターンしなかったが、小回りの利くシェルパだからクルっとね。
「あ、すいません。天川の方から下りてこられたんですか?」「はい。」「この先行けますかね、あれ(CB1100を指さして)でも?」
大型であることとタンデムのことも考えたが、まあ熟練そうだったし、崩落や凍結しているわけでもないので、
「んっ~・・行けると思いますよ」、と返答しておいた。
奥方(恐らく)からは何度も「すいませんでした。お引止めしてUターンまでしていただいて・・」とお礼を言われた。仲の良さそうなお二人でした。
国道169号線に出れば快調に飛ばせる。ひたすら北上し、道の駅杉の湯川上にINN。結局今日は1日通して曇りがちだよな。十津川でも絶対19℃まで上がってないよね。
県道行脚で国道166号線に合流し、ひたすら東進。あとは伊勢自動車道勢和多気ICを目指すのみだ。
2時間弱をかけて同IC前のローソン着。
すぐさま店内に駆け込み、小用と coffee break 。もちろんイートインスペースで暖を取る。このまま名古屋までRideできるのだろうかと、柄にもなく不安がよぎる。
高速道路か下道(国道23号線)で行くか迷ったんだけど、後者でも寒いものは寒かろう。それなら時短で一気に駆け抜けた方が得策ではないか、と考えたのだ。
意を決して伊勢自動車道に乗るも、10分足らずで体が冷えてきた。それでも嬉野、安濃両PAはスルーする(って洒落じゃねーっての)。
限界は亀山PA。もちろんPA内で暖取り。何も購入せず、自販機の前でじっとしているオッサンの姿。はたから見たら怪しげだろうな(;^_^A
せっかく暖を取ったのに、戸外に出た途端に寒さが身に染みる。煙草を吸っても旨くもなんともない。
仕方ない、あと少しだ。行くぜ、シェルパ🏍🏍🏍
鈴鹿、四日市と徐々にゴールに近づいていく。もう少しだ、もう少しでこの極寒から解放されるぞ。もう少し、もう少し・・と自身に言い聞かせる。
東名阪道から伊勢自動車道にスイッチする頃には、もうそのまま自宅まで無休憩でいいかと考えたが、少しの無理がトラブルを招く。いつも通り長島PAにINNだ。
もうここまで来れば大丈夫。あとは弥富木曽岬ICで下りてGSに寄るだけだ。
そして遂に、無事自宅着となる。途上お袋から「今日は泊まりか?」とのメールも入っていたが、「いや、帰る。ちょっと調子に乗り過ぎて遠回りし過ぎた。」と返答しておいた。
自宅着 19時50分
本日の走行距離↓
488km Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)/
道理で12時間以上もかかったわけだ。
何だか苦行のようなRideだったけど、オートバイの場合、服装のミス(特に寒さ対策)だけでも急激に楽しさが損なわれることを再確認した。っていうか、何十年オートバイに乗ってるんだよ(;^_^A 。
この夜、どうにも諦めきれない俺は、持参するはずだった寝袋で寝てみた。がしかし、「comfort -1℃」をうたうこのモンベル社製寝袋の実力は高く、暑くて掛布団替わりにした。それでもなお暑く、結局いつもの羽毛布団で就寝と相成った。
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