【FXDLS】 徳島県三好市に蕎麦を食しに行くだけRIDE。2024.11.22(金) ・23(土) 2日目

何でか分からないけど、早朝4時半に目が覚め、大学同級生LINEグループの一人とメッセージのやり取りをする。その同級生もたいがい早起きじゃね(;^_^A

朝ユニットバスにつかり、シャッキっと体を整える。

7時12分、昨日より冷えてるけど、今日も天気は良さそうだ。

目指す蕎麦屋は10時開店なんで、本朝はゆっくりスタートでいい。いつもは食さない朝食バイキングをいただき、部屋でくつろいでから9時前にチェックアウト。

北の空は晴れてるけど、今から向かう南の空は曇っているな。

それでも雨予報ではないからスタートすっぺ。

9時20分、お宿をスタート。普段利用するビジホテより1,000円程度高かったけど、その差なら無料coffeeや健康イオン水のある1,000円アップのお宿の方を選択した方がいいね。

昨日下りた三島川之江ICから再び高速に乗り、徳島と高知県境付近の蕎麦屋を目指す。

ところがJCTで進行方向を誤り、痛恨の往復20kmのロスを強いられる(;^_^A ま、のんびり行きましょうね🏍🏍🏍

10時30分、「そば茶屋」着。

昨日下りる予定だった井川池田ICで徳島自動車道を下り、国道32号線を南下。50km程度の距離なんだけど、紅葉シーズンのためか交通量が多め。しかも先頭を走るチンタラ車のせいで遅々として距離を稼げずイライラMAX。

チンタラ車列を抜いてはまた新たな車列を抜いてを繰り返す。

それでも10時半頃には目指す「そば茶屋」に到着する。だがしかし、10時開店なのに店先ののれんがかかっていない。おいおい、ひょっとしてお休みなのかい?

ちょっと焦りながら入口から中をのぞいてみる。あ!婆さんが動いてる(失礼)!YouTubeで見た人だ(当たり前か)!『忙しい時だけ手伝ってくれる(YouTube動画の本人弁)』息子さんらしき人物も一緒に支度をしているようだ。

のれんをかけに出てきた婆さん。

焦る必要もないので煙草をふかしていると、息子さんらしき人物が出てきてご挨拶。挨拶を交わすや否や、俺のローライダーS をまじまじと見て一言。

エエのに乗ってるねぇ~!

ああ、ありがとうございます。で、今日は営業しますか?と尋ねると、「ああ、今からね」と。いやぁ~良かった良かった。

軒先の明かりが点き、婆さんがのれんをかけに出てきた。

煙草を吸い終え店内に入ると、婆さんが石油ファンヒーターの前に座って目をつぶっている。しんどいのかな?入口付近から「こんにちは!」と声をかけたのだが返答がない(;^_^A 近くまで行くと気配に気づいたのか顔を上げた。「いらっしゃいませ」の言葉もなかったけど、何故か全く気にならない。

「かけそば下さい」と告げると、「はい」と初めて声を発した。

婆さんは厨房に入って行ったのだが、早くも客が2名入って来た。まだ11時前だよ。

何十年も変わらないメニューなのかな?
座敷席もある。

俺の入店後すぐに2名入ってきたんだけど、間髪入れずにさらに2名入店。おいおい、SNS効果って凄いんだなぁ~、ってね。

急須と湯呑を持ってきた婆さんが、「そばやったね?」と(;^_^A

急須の注ぎ口同様、全くもって「許容」「受容」できるから不思議だ。

開幕ダッシュで大忙しの婆さん。でも何だかマイペースで微笑ましい。

トイレから戻ってくると、テーブルの上にかけそばが鎮座していた。

動画で見たものと全く同じ(当然だね)。

さて、お味は・・と割箸を割ると、三度来客あり Σ( ̄□ ̄|||)

今度はカップルらしきライダー2名。開店から30分程の間に俺入れて7名の来客。『まあそんなにお客さんも来ませんもん』、と動画で婆さんは言っていたけど、うちの次男曰く、『(動画アップから)2週間で65万回再生だよ!』。※ちなみに帰宅後、さらに次男が驚いて言うには、『3週間で120万回再生だよ!』・・。どうなってしまうんだろうか、このお店。

そうそう、かけそばのお味だよね。汁は四国特有の甘い味付け。そば自体は十割なので俺好みの芳醇さ。あの短く、ぼそぼそした感じもいいよね。特別美味い訳でもないが、ちょっと甘いお出汁の十割そばって感じだ。

っていうか、そばもさることながら、この店は婆さん、婆さんを見に来たんだからね。もちろんそばが不味かったら論外だけど、この素朴な十割そばを97歳の婆さんが一人で打って提供している、店主として365日開けている、ってのが驚愕なんだ。

お代を支払い外に出る。

そばを食している最中、四度の来客あり Σ( ̄□ ̄|||)

『3人だけどだいじょーぶ?』とオジサン。これで計10名となった。

そういえばまだ入店後間もない時、店の電話が鳴って婆さんが答えていたな。

はあ、まぁ、ある(恐らくそばのこと)とは思います。

俺より先に2名客がお代を支払っていた。食器はセルフで厨房と客席を仕切るカウンターに置いている(俺も同様にセルフ下膳)。その客、支払を済ませると女性の方が婆さんと並んで写真を撮っていた。撮影後差し入れまで手渡して。

ま、微笑ましいととるのか、何ととるのか。何よりも婆さんはどう思っているのかな。

俺も支払を済ませ、「ごちそうさん」とだけ告げて店外へ。本音を言えば婆さんとゆっくり話でもできたらな、と思っていたのだが、あの店内の状況では無理だろうし、それをしてしまうと記念撮影をしたカップルと同等になってしまう気がした。

13時03分、高松自動車道 鳴門西PAでホテル検索するも・・

11時30分、婆さんの店を出発し、目の前の徳島・高知県境を越える。ここから大豊ICまで国道32号線を南下し、あとは名古屋まで高速だ。

そうそう、俺が出発準備をしていると、杖を突いて腰が大層曲った婆さんと、その付き添いの初老の女性(恐らく嫁さんか娘)が店に向かって歩いてきた。かなり歩行困難な様子。店先の二段框(かまち)に差し掛かると、その婆さんの足が上がらない。

16時35分~16時59分、新名神 甲南PAで暖を取る。もう体が冷え切ってしまった。

さあ、ゆっくりね、と付き添いの女性は言うのだが、どうしても婆さんの足が上がらない。しまいには「まあ這ってあがるわ」と婆さん。それを聞いた付き添いの女性は「そうそう、その方が安全だ」、と這わせる様子。婆さんがかがんで両手を付いた。

もう俺はローライダーS に火を入れる寸前だったが、見かねて「手伝いましょうか」と婆さんの両手を取った。本来ならズボンの腰部を持つのもいいのだが、他人様のズボンを引き上げるのはね。

同甲南PA

店舗出入口の引き戸にも数センチの段差があったのだが、婆さんは戸枠をつかんで何とか段差を越えることが出来そうだ。そこで初めて付き添い女性が店内に声をかけた。

お父さん!ほら、手伝って!

そう、最後に「3人いけるかな?」と入店して来たオッサンの残り2名がこの婆さん達だったのだ。

オッサンは自分だけ暖かい店内に先に入店し、のんびりと席に付いていたのだった。席取りのつもりだったのだろうが、

役割が嫁さんと逆だろ (# ゚Д゚)/

そういやトロそうな顔してたもんな、あのオッサン・・。

同甲南PA

そんなこんなで大豊ICから高知自動車道に乗り、帰路は少しでも暖かい方をと瀬戸内を走る高松自動車道で淡路島を目指す。

13時03分、鳴門西PAで本日のお宿検索するも、和歌山をはじめ、お手頃なビジホテはすべて満室。空室でも2万円以上でとてもじゃないが手が出ない。先に家族からのメールには「今夜も泊る」と返信したのだが、もうここで決断。

やっぱり帰る。18時過ぎ帰宅予定。
【再掲】13時03分、鳴門西PAにてホテル検索するも、お手頃ビジホテは全て満室・・。

14時03分、大鳴門橋通過。

14時38分、本州上陸

14時58分~15時16分、山陽自動車道 淡河PAにて(-。-)y-゜゜゜。

15時27分、新名神 宝塚北SICにて給油のみIN。

16時35分~16時59分、新名神 甲南PAにて寒さに耐え兼ね暖取り。

17時03分、「まるごと四国ドライブプラン」のクソ規定に従い、甲賀土山ICで一旦新名神から退出し、再び同ICから進入。って、何なのこの面倒臭さ!!

17時半頃、菰野IC付近を通過し・・🏍🏍🏍

いつもの弥富木曽岬ICで伊勢湾岸道を下り、近所のGSで満タン給油。

そして、止まらない鼻水をすすりながら・・

18時22分、無事帰着ヽ(^o^)丿

いやぁ~さすがに四国の山奥から一気に自宅までは長かったな。しかも寒いのなんのって🥶🥶🥶

それにしても、一体今日は何km走ったんだろうか・・

2日間の走行距離 998.8km 、昨日の走行距離 428.5km 。

ってことは・・

本日の走行距離・・570.3km (゚д゚)!

今までの最高走行距離じゃねぇか?いくらほぼ高速道路走行とはいえ、これまたとんでもない距離を走ったもんだ。まぁ今回はタイトルにもあるように、「蕎麦を食しにいくだけRIDE」だったからね。たまにはほぼ高速走りのRIDEもいいのだろう。

YouTube動画の初見で、97歳の婆さんが厨房で調理する姿に不覚にも涙ぐんでしまった(文章打ちながらまた涙ぐんでいる)。何とも言えない「哀れさに近いもの」を感じてしまったのだ。適切な言葉が浮かばない。単に「感動」と言ってしまうと軽すぎる。

しかし、動画を見ていく中で、そば屋を365日毎日営業することが『生きがい』だと婆さんが言った瞬間、猛省した。今回の婆さんに限らず、他者が生きがいだと感じている日々の営みに対し、哀れさに近いものを感じるなど失礼にも程があると。

婆さんの「生きがい」は、まさに婆さんの「生き様」なのだ。

今回心と体を動かされて実店舗まで訪問したものの、直接婆さんと話すことはかなわなかった。しかし、眼前で婆さんの「生き様」を垣間見ることができ、そっと背中を押してもらったような気がした。

『お前もまだまだやれるんだよ』、と。
婆ちゃん、ありがとう。また来年寄ります🏍🏍🏍。

kz-blues

ハーレーやオフ車で気ままに走っていれば、気分上々のオッチャンです。ギター(エレキ、アコースティック)も弾くし、革細工もやる。自転車(ジオス・スパジオ)も早朝トレーニングで乗っているよ。1分1秒でもハッピーに過ごせたらいいなぁーと毎日を生きています。

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