2週間ぶり,いや3週間ぶり?のジオス スパジオ(GIOS spazio)早朝トレーニング。
走り出しはいつもしんどいね。
このジオス スパジオ(GIOS spazio)も購入が2011(H23)年だから,もう7年も経ってるの?信じられないな。
週末オートバイに乗らない日は,早朝トレーニングと称してトレッキングポールを利用したウォーキングかジオス スパジオ(GIOS spazio)での自転車ライドを敢行している。
自転車はオートバイに乗る年齢以前は一番の趣味だった。
小学校4年生の頃にはパンク修理ぐらいなら自分でやっていて,友達の父親の自転車のパンクを修理したらエラく驚かれた記憶があるよ。
「なんだ。こいつ自転車屋の息子か!?」ってね。
というか,褒められたのは嬉しかったけど,「大人ならパンク修理くらいできないのか?」って少々馬鹿にしたような記憶があるよ(笑)。
また,小学校5年生の夏には今でいうお袋のママチャリで自宅から約20kmぐらい離れた「長島温泉」まで一人で行ってね。
小学校の頃は「学区」から外へ出てはいけないんだよね。いわゆる「学区外」はご法度なわけ。それをクラスメートに見つかると(特に女子),翌日学校の朝の会で報告されたんだよね。
今から考えると「チクリ会」だよね(笑)。
イイことは報告されずに,いつも「〇〇君が〇〇していました。悪いことだと思います!」って。
でね,その長島温泉へ行った次の日の学校の朝の会。
クラスでは優等生ではないけど,割と挙手して意見を言うような女の子が「はいっ!」っていつもにも増して大きい声を出して手を上げたのよ。
(またこいつかよ。よくも毎日のようにチクリができるよな,まったく。)
って思った次の瞬間,
「〇〇君(オレの名前)が昨日自転車で長島温泉に来ていました!学区外だし悪いことだと思います!」って(驚)。
クラス全員がざわついたのは言うまでもない。
それにも増して担任の先生が「長島温泉!自転車で!ホントに行ったのか!」とびっくり顔。
行ってませんと言えるわけもなく,「はい。」と答えたが,俺がびっくりしたのはそのチクリ女子が,長島温泉に,その日その時間にいた,ということだ。
どこにいたんだ?どんな偶然やねん!ってね。
先生には怒られたけど,確か当日の下校時に呼ばれて,「お前本当に長島温泉に自転車で行ったのか?」ってあらためて聞かれたのを覚えている。
で,また怒られるのかと思ったら,次に出てきた言葉が「すごいなお前。よく自転車であんな遠くまで行ったよなぁ。」という内容。
そう,これって褒められたんだよね。
学校からの帰り道,ちょっと誇らしげに思ったことを覚えている。
と前置きが長くなったが,まあ自転車も昔から好きだったってこと。
高校入学直後ぐらいまでは自転車で遠出していたからね。
2泊3日で福井県まで行ったこともあるしな。
で,やっと今朝の話。
若干寝坊して朝8時半ごろ自宅を出発。
金城埠頭を目指した。
なぜ金城埠頭かというと,5月に参加予定の「SSTR」の出発地点を決めるため。
「SSTR」http://sstr.jp/
詳細は上記URLを参照していただくとして,というかこれで1つブログが書けるね。
はい,この次に書きます。
金城埠頭に着いてフラフラ出発地点に目星を付けていると,前方アスファルト上に動く物体を発見。
横に動いているぞ。
あれ?カニじゃねぇ?
それも割と大きいぜ。
一旦通り過ぎてUターン。
戻ってまじまじとそのカニを見ると,アスファルト上に積もった砂や塵,埃まみれになっている。若干弱ってもいるようだ。
それでも近くに寄るとハサミを高々と上げて威嚇してくる。
生命の危機には毅然と対峙し,自身のDNAをつなぐことが生物の唯一の使命。
カニといえども人間と同じ生物である。
トレーラーが頻繁に往来するアスファルトのおかに誤って上がって来たのは優生遺伝子を残さなければならない一個体として見れば失態かも知れないが,同じ「生物」としてトレーラーに轢かれる運命にある「生物」を放っておくわけにはいかない(笑)。
はさみで痛い思いをしないよう革手袋のままカニさんをその背後からつかみ,ジオス スパジオ(GIOS spazio)で近くの岸壁に向かった。
案の定ひっきりなしにトレーラーが通り過ぎていく。
やっぱり放置していたら「カニせんべい」になっていたよな,お前さん。
なるべく水面に近くなるよう手を岸壁に差し出すと,足もしっかりと革手袋をつかんでいる。
ジオス スパジオ(GIOS spazio)で走っている時も逃げずにしがみついていたよな。
でもここからは潮水の中へ戻れるよ。
さあ,早く住処へ。
なかなか革手袋から離れようとしないのでしがみついている足を外す。
と今度はハサミで革手袋の指先をはさみやがった(笑)。
お礼はいいからさ,早く戻れって。
その瞬間,ぽとんとゴミだらけの水面に落ちた。
よかった,よかった。
ちょっとマヌケな冒険野郎だが,冒険しなけりゃ新境地にはたどり着けないからな。
そういった意味ではフロンティアスピリットあふれるカニだったよな。
よくもまあカニだけでこれだけくだらない文章がかけるもんだと自分で呆れる(笑)。
さて,SSTRの出発地点として2~3か所の目星を付けることができたので,帰路につく。
のども乾いてきたのでフェリー埠頭入口の自販機でお茶を買おうとジオス スパジオ(GIOS spazio)を止めた。
とすぐに「構内車」とナンバープレート設置場所に書かれたトレーラーの頭(牽引する車両のこと)が自販機の前に止まった。
気にせず自販機から出てきたペットボトルのお茶のキャップを取り,ぐびっと飲んだ。
「こりゃ高そうな自転車だな!」
トレーラーの運転手が話しかけてきた。60歳は優に超えているオジサンだ。
「いくらするの?」
「これはまだ安い方なんで,15万ぐらいですね。」
「15万!高いが!15万!けぇ~すごいなこりゃ。」
「こんな姿勢(ハンドルを持つ格好をして)じゃ俺らは乗れんな。」
「あんたらみたいに若くないと乗れんわな。ハハハッ~。」
車重やシマノの文字やらその他諸々話してきたが,早く帰ってオートバイのヘルメットの内装を洗って干したかったので,「自転車の事故が増えとるで気をつけてな。」と気遣ってくれるオジサンにお礼を言って走り始めた。
写真を撮ったり,カニを助けたり,オジサンに話しかけられたりしながらの走行だったので,帰宅時間が10時近くになっていた。
トレーニングというより「ポタリング」だった。